旧車バイクファンに人気のホンダ・CB750F。そのメンテナンスにおいて、意外と見落としがちなのが燃料系統のホース類です。特に純正部品表に記載されている「5.3×150」といった表記を見て、「5.3って内径?外径?」と疑問に思った経験がある方も多いのではないでしょうか。今回はガソリンホースのサイズ表記について解説します。
「5.3×150」の5.3は内径、それとも外径?
一般的にホースサイズの表記では、最初の数値「5.3」は内径(内側の直径)を示します。そして「150」はホースの長さ(mm)を意味します。つまり、「5.3×150」は内径5.3mm、長さ150mmのホースという意味になります。
これはCB750Fに限らず、多くの二輪・四輪メーカーが共通して採用している表記ルールです。外径を知りたい場合は、ホースの材質や肉厚によって異なるため、商品スペックなどで確認する必要があります。
なぜ内径が重要なのか
燃料ホースは燃料コックやキャブレターとの接続部のニップル(パイプ)にぴったりとはまる必要があります。そのため内径がフィットしていないと、燃料漏れや脱落といったトラブルの原因になります。
たとえば、CB750Fの燃料取り回しでは多くのケースで内径5mm~5.5mmのホースが用いられており、5.3mmはその中間の理想的なサイズといえます。
外径が気になる場合のチェック方法
外径はホースの材質(ゴム、強化繊維入りなど)によって変わります。市販の燃料ホースでは、内径5.3mmで外径が7mmのものや8mmのものが存在します。狭いスペースを通す場合やホースバンドの種類によって、外径を確認しておくことが大切です。
もし手元に現物があるなら、ノギスなどで正確に測定することをおすすめします。特に社外製ホースを使う場合は、接続部に無理なテンションがかからないよう配慮が必要です。
ホース選びで注意したいポイント
- 耐ガソリン性のある素材を選ぶ(例:フッ素系、NBR、バイトンなど)
- 耐熱温度の仕様を確認する(特に空冷エンジン車)
- 適切な内径・長さを選ぶ(5.3mm×150mmなど)
- 必要に応じてホースバンドで固定する
安価な汎用品はゴムの劣化が早く、最悪の場合燃料漏れにつながる恐れもあるため、信頼できるブランドのものを使うと安心です。
CB750Fにおすすめのホースや参考情報
CB750Fのユーザーに人気があるのは、キジマやデイトナ製のフューエルホースです。5.0~5.5mm径が選べ、耐ガソリン性と柔軟性を両立した製品が多く販売されています。
また、パーツリストや整備マニュアルにもホースサイズが明記されているので、正確な確認をしたい方はそちらを参照してみてください。[参照]
まとめ:ガソリンホースのサイズは正しく理解して選ぼう
CB750Fに限らず、ホースの交換では「内径を基準にサイズを選ぶ」のが鉄則です。「5.3×150」という表記の5.3は内径を示すため、対応する燃料接続部に合致しているかを確認しましょう。外径や材質にも目を配ることで、長く安心して乗り続けることができます。
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