ヤマハの「マジェスティ」は、女性でも問題なく乗ることができます。バイクは性別で乗れる・乗れないが決まるものではなく、実際には身長、足つき、体力、取り回しへの慣れの方が重要です。ただし「マジェスティ」という名前には複数のモデルがあり、特に有名な250ccのマジェスティYP250と、155ccのマジェスティSでは重さやシート高がかなり違います。250ccのマジェスティは車両重量188kgと大型のスクーターらしい重さがありますが、シート高は700mmと低めです。一方、マジェスティSは145kgと軽いものの、シート高は795mmと高めです。[参照][参照]
女性でもマジェスティには普通に乗れる
「女性だからマジェスティは重すぎる」ということはありません。走り始めてしまえば、バイクの重量を腕力だけで支えるわけではないため、正しい乗り方を身につければ体格が小さめの人でも乗れます。
特にスクーターはクラッチ操作がなく、アクセルと前後ブレーキを中心に操作するため、街乗りでは扱いやすいと感じる人も多いでしょう。
一方で、停止中や駐車場での押し引き、傾斜した場所での方向転換などでは車重がそのまま負担になります。そのため「走れるか」よりも停車状態で扱えるかを確認することが大切です。
250ccのマジェスティYP250は約188kg
一般に「マジェスティ」と呼ばれることが多い250ccモデルのマジェスティYP250は、ヤマハ公式の2014年モデル主要諸元で車両重量188kgとなっています。排気量は249ccです。[参照]
188kgと聞くとかなり重く感じますが、これは燃料やオイルなどを含んだ車両重量です。2007年モデルの公式資料でも、乾燥重量175kg、装備重量188kgとされています。[参照]
例えば体重50kg前後の人が188kgの車体に乗る場合でも、普通に直立している車体を188kg持ち上げる必要はありません。ただし大きく傾けてしまうと一気に重さを感じるため、低速時のバランスには慣れが必要です。
250ccマジェスティは重い一方でシート高700mmと足つきは良好
250ccマジェスティの大きな特徴は、車体が重い一方でシートがかなり低いことです。ヤマハ公式諸元ではシート高は700mmとなっています。[参照]
一般的なスポーツバイクではシート高が800mm前後になる車種も珍しくないため、700mmはかなり低い部類です。身長がそれほど高くない人でも地面に足を着きやすく、信号待ちなどでは安心感があります。
ただしスクーターはシートや車体の横幅が広いため、「シート高700mmだから必ず両足べったり」というわけではありません。足つきは股下の長さやシート幅でも変わるため、実車にまたがることが重要です。
マジェスティSなら145kgとかなり軽い
155ccのマジェスティSは、250ccマジェスティよりかなりコンパクトです。ヤマハ公式カタログでは、マジェスティSの車両重量は145kgとなっています。[参照]
250ccマジェスティの188kgと比較すると約43kg軽いため、駐車場での押し引きや取り回しはマジェスティSの方が楽に感じやすいでしょう。
一方でマジェスティSのシート高は795mmです。つまり、軽さではマジェスティS、足つきの低さでは250ccマジェスティという少し逆転した関係になっています。
「軽い方が女性向け」とは限らない
バイク選びでは車重だけを見ると、145kgのマジェスティSの方が扱いやすそうに見えます。しかし、小柄な人の場合はシート高795mmという高さが気になる可能性があります。
逆に250ccマジェスティは188kgありますが、シート高700mmなので、停止時には足をしっかり着きやすいというメリットがあります。
例えば身長155cm程度であれば、重いものの足が付きやすい250ccマジェスティの方が安心する人もいれば、片足着きでも145kgのマジェスティSの方が取り回しやすいと感じる人もいます。数字だけでは決めにくい部分です。
マジェスティで一番重さを感じるのは駐車場
188kgという重量を最も実感するのは、走行中ではなくエンジンを切っているときです。
例えば駐車場から後ろ向きに出す場面、少し坂になった場所で押す場面、ハンドルを切ったまま方向転換する場面などでは、250ccマジェスティの重量を強く感じます。
特にスクーターは車体が長く、250ccマジェスティは全長2,175mmあります。[参照]狭い駐輪場では、単純な重さだけでなく車体の長さも取り回しに影響します。
センタースタンドを掛けられるかも確認したい
ビッグスクーターではセンタースタンドを使用する機会がありますが、初めて乗る人は「188kgを持ち上げるのは無理」と感じるかもしれません。
実際には車体を腕力だけで持ち上げるわけではなく、スタンドに体重をかけながら後方へ引く要領で掛けます。正しい方法なら小柄な人でも可能です。
ただし慣れるまでは難しく感じることもあるため、中古車店やバイク店で店員に支えてもらいながら一度試しておくと安心です。
倒したときに起こせるかも試しておくと安心
250ccマジェスティで心配になりやすいのが、立ちごけした場合です。188kgの車体を腕だけで引き起こすのは難しいですが、バイクは正しい引き起こし方を使えば体重を利用して起こせます。
とはいえ、体格や筋力によっては一人で起こすのが難しい場合もあります。無理に腰や腕だけで持ち上げるとケガにつながります。
教習所で習う引き起こし方法を復習したり、販売店で相談したりするとよいでしょう。実際に購入予定の車両で取り回しを試すことが理想です。
身長より「実車での足つき」を重視する
「身長○cmなら乗れますか」という質問もよくありますが、身長だけでは正確に判断できません。同じ160cmでも、股下の長さや体格によって足つきは変わります。
またスクーターは足を下ろす位置にフロア部分があるため、ネイキッドバイクなどとは足の下ろし方も異なります。
バイク店では購入前でもまたがらせてもらえることが多いため、両足を下ろした状態だけでなく、片足をしっかり地面に着けて車体を支えられるかも確認するとよいでしょう。
中古のマジェスティは年式・型式によって重量が違う
マジェスティは長期間販売されたシリーズなので、中古車を検討している場合は型式に注意が必要です。
例えば2007年以降のSG20J型マジェスティYP250は公式資料で188kgですが、それ以前のマジェスティには別の型式が存在します。ヤマハの公式資料でも、YP250には4HC系、5GM・5SJ系、4D9系など複数のモデルが確認できます。[参照]
中古車サイトで単に「マジェスティ250」と書かれている場合は、年式・型式を確認してからそのモデルの重量を調べるのが正確です。
初めてのバイクなら試乗より先に押し引きを試す
ビッグスクーターを初めて選ぶ場合、最高速やエンジン性能より先に確認してほしいのが取り回しです。
実車をまっすぐ立てた状態で左右に少し傾け、どの程度までなら支えられるか、平地で前後へ押せるか、ハンドルを切った状態でも動かせるかを確認すると、自分との相性が分かりやすくなります。
特に250ccマジェスティは重心が低く足つきも良いため、スペック上の188kgという数字から想像するより扱いやすいと感じる人もいます。一方、少し傾いた瞬間に重さが怖いと感じる人もいます。
免許区分にも注意する
250ccのマジェスティYP250を運転するには、普通自動二輪免許が必要です。スクーターなので、普通自動二輪のAT限定免許でも運転できます。
155ccのマジェスティSも原付免許や普通自動車免許だけでは運転できず、普通自動二輪免許または普通自動二輪AT限定免許など、排気量に対応した二輪免許が必要です。
これから免許を取るのであれば、教習所でスクーターの重量や低速操作を実際に経験できるため、自分がビッグスクーターを扱えるか判断する良い機会になります。
まとめ:女性でもマジェスティに乗れる。250ccは188kgだが足つきは良い
マジェスティは女性でも十分に乗れるバイクです。性別よりも、足つき、体格、取り回しへの慣れが重要です。
代表的な250ccのマジェスティYP250(SG20J)は、ヤマハ公式諸元で車両重量188kg、シート高700mmです。[参照]188kgなので原付スクーターなどと比較すればかなり重いですが、シートが低いため停車時の足つきは比較的良好です。
一方、155ccのマジェスティSは145kg、シート高795mmです。[参照]250ccモデルより43kgほど軽いので押し引きは楽ですが、足つきは250ccマジェスティより高くなります。
そのため「女性だから軽いマジェスティSの方がいい」と単純には言えません。小柄でも低いシートの250ccマジェスティが乗りやすい人もいます。購入前にはバイク店で実際にまたがる、車体を起こして支える、前後へ押す、できればセンタースタンドを試すという4点を確認するのがおすすめです。
数字だけで見ると188kgはかなり重く感じますが、マジェスティは低重心かつシートも低いビッグスクーターです。実車に触れて「これなら支えられる」と感じられるのであれば、女性であることを理由に候補から外す必要はありません。


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