スーパーカブ50に乗っていて、テールランプが短期間で何度も切れるといったトラブルに悩んでいませんか?レギュレーターを交換しても改善しない場合、単なる球切れではなく、車両の電装系に何らかの異常が起きている可能性があります。この記事では、テールランプ球切れの主な原因とそのチェックポイントを解説します。
テールランプが頻繁に切れる主な原因
カブのテールランプがすぐに切れてしまう原因は、以下のようなものが考えられます。
- 発電電圧の過昇(レギュレーターが正常でも出力異常がある)
- アース不良による電流の異常経路
- バルブ自体の品質問題(格安互換バルブなど)
- 接点の腐食や接触不良による電圧変動
電圧が一時的にでも規定値を超えると、フィラメントが過熱してバルブが早期に切れることがあります。
まずチェックすべきはレギュレーターと発電電圧
レギュレーターを新品に交換しても、以下のような可能性があります。
- レギュレーター自体が不良品だった
- 配線不良で正しくレギュレートされていない
- 発電コイル側(ステーター)の不具合
エンジンの回転数を上げながらテールランプ点灯時の電圧をテスターで測定し、14.5V前後以上が出ているようなら過電圧と判断できます。
バルブの選定と品質にも注意
安価な社外品バルブや無名メーカーのLEDバルブなどは、耐電圧やフィラメントの強度にばらつきがあります。頻繁に切れる場合は、純正品または信頼性のあるメーカー(PIAA、M&H、スタンレーなど)の製品を使うのがおすすめです。
また、LED化しても抵抗や定電圧ユニットを通さなければ、根本解決にはなりません。交流車両に直結すると逆に不具合の原因になります。
アース不良・配線劣化も見逃せないポイント
カブのような古い車両では、車体アースの接触不良が起きていることも多く、これにより通電時に局所的な電圧上昇やヒューズ飛びが発生することがあります。
・テールランプの配線端子を磨く
・アースポイントを一度外してサビを除去
・断線しかけているコードがないか目視確認
これらの確認と処置をするだけで、症状が改善するケースもあります。
実際のトラブル事例と対処例
・Aさん:テール球が毎週切れる→電圧測定で16V超→ステーター異常→ステーター交換で改善
・Bさん:バルブをLEDに変更→点灯しない&すぐ切れる→DC化+定電圧レギュレーターで安定点灯
・Cさん:配線問題なし→レギュレーター社外品が不良品→純正新品に戻して解決
複数要因が絡んでいることもあるため、ひとつずつ順を追って確認するのが基本です。
まとめ:球切れは症状、原因は電気系統全体にあり
スーパーカブ50のテールランプが頻繁に切れる場合、単にバルブだけの問題ではなく、電圧制御やアース不良など複合的な電装系のトラブルが潜んでいます。
まずはテスターで電圧を測定し、過電圧が出ていないかをチェック。そのうえで配線やアース、バルブの品質まで総合的に見直すことで、再発を防ぐことができます。DIYでの点検が難しい場合は、バイク電装に詳しいショップで診断を受けることも検討しましょう。
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