車のエアコンが冷えたり温まったりする原因とこの夏を乗り切る対処法

車検、メンテナンス

夏場の運転でエアコンが不調だと命に関わることもあります。特に古い車では「冷風が出たり温風が出たり」といった症状が頻発します。この記事では、そうした症状が起こる原因と、今すぐできる対処法を紹介します。来年の買い替えを見据え、今年の夏をなんとか乗り切るための実践的なアドバイスをお届けします。

冷風と温風が交互に出る原因とは?

このような症状は、エアコンのガス不足やコンプレッサーの不具合、あるいはサーモスタットやブレンドドアの異常など複数の原因が考えられます。

エアコンガスの漏れ:15年落ちの車であれば、ガスが自然に抜けてしまっている可能性があります。これにより冷却能力が安定せず、冷えたり温まったりを繰り返します。

ブレンドドアアクチュエーターの故障:冷暖の空気を切り替える部品が正常に動かなくなると、冷風と温風が混ざるなどのトラブルが起こります。

ガス補充は効果的か?

カー用品店や整備工場でできる「エアコンガスの補充」は、安価かつ即効性があり、この夏を乗り切るには有効です。ただし、ガスがすぐに抜けるようであれば漏れの修理が必要になります。

ガス補充だけなら工賃込みで5,000〜10,000円程度。もし冷えが改善すれば、秋まで安心して運転できます。

ただし、根本的な故障(コンプレッサーやエバポレーターの劣化)がある場合は一時的な対処にしかなりません。

応急処置的な乗り切り方

エアコンを「冷房MAX」ではなく、「適度な温度+送風強」設定にすることで冷風と温風の切り替えが減少することもあります。

また、直射日光を遮るためにサンシェードや断熱フィルムを活用し、車内温度の上昇を防ぐのも効果的です。

さらに、シートやハンドルが熱くなりにくい素材のカバーを使うことで、体感温度の上昇を抑えられます。

注意したい症状:温風が「強く」出るとき

冷風ではなく明らかにヒーターのような熱風が出てくる場合、ヒーターコアへの温水制御が効かず、温風が混ざっている可能性があります。

この場合は内部のバルブやサーモスタットの故障が疑われ、素人での対処は困難です。費用は高くなることがありますが、最低限の修理だけ依頼することも可能です。

買い替え予定がある場合の判断基準

もし今年中に買い替えが決まっているのであれば、ガス補充やブレンドドアの調整といった簡易メンテナンスで済ませるのが現実的です。

一方で、数ヶ月間も不快なドライブが続くようであれば、数万円かけてでも最小限の修理を行ったほうが生活の質が保てます。

車を売却する場合も「エアコンが冷えない」という理由で査定が大幅に下がることもあるため、簡単な修理は損にならないケースもあります。

まとめ:少しのメンテでこの夏を乗り切ろう

古い車でエアコンの調子が悪くなるのはよくあることですが、「冷風が出たり温風が出たりする」症状にはガス補充や簡単な部品交換で対応できる可能性があります。

この夏を快適に乗り切るには、まずは費用対効果の高い方法から試し、それでもダメなら最低限の修理を検討しましょう。

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