軽自動車を購入する際、「登録未使用車」と「新車」のどちらを選ぶべきか迷う方は多いです。見た目はほぼ同じでも、ローン金利や総額に大きな差が出ることもあります。この記事では、登録未使用車と新車の違いを明確にし、どちらがお得なのかを金利や購入条件から検証します。
登録未使用車とは?その特徴と注意点
登録未使用車(届出済未使用車)は、ディーラーや業者がナンバー登録したものの、ユーザーの手に渡ることなく保管されていた車両のことです。実質的には「ほぼ新車」ですが、法的には中古車扱いとなります。
メリット:納期が短く、車検の残期間が長い、車両価格が新車より数万〜十数万円安い傾向。
デメリット:中古車扱いなので金利が高い、グレードやオプションの選択ができない、保証内容が新車より短いことが多い。
新車の魅力とローンの優位性
新車の最大の魅力は、自分の希望に合ったグレード・カラー・オプションを自由に選べる点と、ディーラー系ローンの低金利です。多くのディーラーでは1.9%〜3.9%の金利設定があり、これは中古車販売店のローン金利(6.0%〜9.8%)と比べて大幅に有利です。
例として200万円のローンを60回払いで組んだ場合、金利1.9%なら支払利息総額は約97,000円、金利6.9%なら約370,000円と、27万円以上の差が出ることもあります。
総額比較|登録未使用車と新車でどれだけ違う?
一見、登録未使用車の方が「車両価格」は安く見えますが、ローンで購入する場合は総支払額で比較することが大切です。
例:軽自動車ハイトワゴン ターボ車(価格200万円相当)
項目 | 登録未使用車 | 新車 |
---|---|---|
車両価格 | 190万円 | 200万円 |
ローン金利 | 6.9% | 2.9% |
支払総額(60回) | 約228万円 | 約212万円 |
このように、たとえ本体価格が安くても、高金利ローンを組めば支払総額は新車より高くなることも十分あり得ます。
未使用車は納期が魅力?その他のメリットとデメリット
登録未使用車の最大のメリットは即納可なこと。繁忙期で新車の納期が3ヶ月以上かかるような場合、すぐに乗りたい方にとっては大きなアドバンテージです。
しかし、同時に選べる車種・カラーが限定される、車検残が短くなる、ディーラー独自の保証延長サービスが受けられない等、将来のコスト増につながる可能性もあります。
ローンを利用するなら「金利差」で最終判断を
ローンでの購入を前提にしている場合は、月々の支払いではなく最終的な支払総額で判断することが重要です。
とくに車両本体価格が200万円を超えるような車では、金利1〜2%の差で10万円以上の負担差が出ます。
現金購入するなら未使用車でも良いですが、ローン利用なら新車が優位です。
まとめ|登録未使用車と新車は目的と条件で選ぼう
登録未使用車は価格と納期、新車は選択の自由度と低金利が魅力です。ローンでの購入を考えるなら、金利を重視して新車を選ぶほうが支払総額ではお得になる可能性が高いです。
ただし、すぐに乗りたい・現金一括で買いたい・欲しいモデルが未使用車で出ているといった場合は登録未使用車も検討の余地があります。自身の予算、ライフスタイル、購入目的に合った選択をしましょう。
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