ドライブレコーダーやETC、スマホ充電器などの電装品を取り付ける際、ヒューズボックスからACC電源を取り出す方法はよく使われます。しかし、ヒューズの上流側から複数の線を分岐してよいのか、下流側ではヒューズ切れが心配ではないかなど、配線方法で悩む人も少なくありません。
この記事では、車のヒューズ電源取り出しにおける上流側・下流側の違いや、安全に複数の電装品へ電源を供給する方法について詳しく解説します。
ヒューズの上流側と下流側の違いとは
車のヒューズボックスには、電源側である上流側と、電装品側につながる下流側があります。ヒューズは異常な電流が流れた際に回路を遮断し、車両側の配線や機器を守る役割があります。
上流側はバッテリーや電源供給側に近い位置で、下流側はヒューズを通過した後の電装品側になります。この違いによって、追加する電装品がヒューズによる保護を受けられるかどうかが変わります。
例えば、ヒューズの下流側から電源を取り出した場合、純正回路と追加した電装品の両方が同じヒューズで保護される形になります。
ACCヒューズの上流側から複数の配線を取る問題点
ACCヒューズの上流側から複数の線を分岐すると、追加した電装品が純正ヒューズの保護範囲外になる可能性があります。
ヒューズより前から電源を取る場合、追加した配線側でショートや過電流が発生しても、純正ヒューズが異常を検知できないことがあります。その場合、配線が発熱したり、最悪の場合は車両火災につながる危険があります。
例えば、ACC上流からドライブレコーダー、LEDライト、スマホ充電器などを複数接続した場合、それぞれの機器に適切なヒューズがなければ安全性が低下します。
ヒューズ下流から電源を取る場合の注意点
一般的なヒューズ電源取り出しでは、ヒューズの下流側から電源を取る方法が基本になります。これにより、追加した回路もヒューズによる保護を受けることができます。
ただし、注意したいのは純正ヒューズの容量です。例えば15Aのヒューズに純正機器と追加機器を合わせて大きな電流を流すと、ヒューズが切れる可能性があります。
具体的には、純正で使用している電装品が10A消費している回路に、追加で10A必要な機器を接続すると、合計20Aとなり15Aヒューズでは容量不足になる可能性があります。
複数の電装品を取り付ける場合の安全な方法
複数のアクセサリーを取り付ける場合は、1つのヒューズから何本も直接分岐するよりも、リレーや電源分岐ターミナルを利用する方法が安全です。
例えば、ACC信号だけをヒューズから取得し、その信号でリレーを動作させてバッテリーから別系統で電源を供給する方法があります。この方法なら、車両純正回路への負担を減らすことができます。
また、追加する電装品ごとに適切な容量のヒューズを設置することも重要です。ドライブレコーダー程度なら小容量のヒューズで対応できますが、電力消費の大きい機器では専用配線が必要になります。
ヒューズ電源取り出しキットを使うメリット
市販されているヒューズ電源取り出しキットは、安全に電源を分岐するために設計されています。多くの商品には追加側のヒューズが備わっており、純正回路と追加回路を分けて保護できます。
例えば、純正15Aヒューズの回路から電源を取る場合でも、追加機器側には5Aなど別のヒューズを設定できるため、接続する機器に合わせた安全管理ができます。
ただし、車種によってヒューズの向きや常時電源・ACC電源の位置が異なるため、テスターなどで確認してから取り付けることが大切です。
まとめ
車のACC電源をヒューズから取り出す場合、基本的にはヒューズ下流側から取り出し、追加回路も適切なヒューズで保護する方法が安全です。
上流側から複数の配線を分岐すると、純正ヒューズで保護されない部分が発生する可能性があり、配線トラブルの原因になることがあります。
電装品を増やす場合は、単純な分岐ではなくリレーや電源分配を活用し、電流容量と保護回路を考えた配線を行うことが、安全で長く車を使用するポイントです。


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