1980年代から1990年代にかけて、NSR、CBR、FZRなどの名車が峠道を駆け抜けていた時代は、バイク文化の黄金期ともいえる時期でした。当時、バイクに乗っていた人々はどんなカスタムを施していたのでしょうか?この記事では、その時代に多くのバイク乗りが行っていたカスタムの実例や、峠を走った思い出を紹介します。
1. 80年代のバイクカスタムの流行
1980年代のバイクカスタムといえば、まずマフラーやチャンバーの交換が定番でした。当時のバイクはまだ排気ガス規制が緩かったこともあり、社外品のマフラーやチャンバーを取り付けることで、性能の向上と共に音質の変更が可能でした。特に、NSR250やCBR250など、スポーツバイクでは排気音をカスタマイズするのが一般的でした。
また、タンクの形状やフロントフェンダーなどの外装パーツも交換されることが多く、バイクの「顔」を自分好みに変えることができました。バイクの見た目や音にこだわるのは、当時のカスタム文化の一部でした。
2. 90年代のカスタム文化の進化
90年代に入ると、カスタムの幅はさらに広がりを見せました。特に注目されたのは、クイックシフターやハイスロットルといった、走行性能を向上させるパーツの導入です。また、FZR250やR1-Zなど、走行性能を追求したバイクが増えてきたため、エンジン周りのカスタムも重要な要素となりました。
特に峠を走るバイク乗りにとっては、タイヤやサスペンション、ブレーキなどの性能向上がカスタムの中心となり、街乗りと峠道では異なる要求に応じたパーツ選びが行われていました。
3. 峠を走るバイクのカスタム例
峠道を走るには、単に速さだけでなく、安定性とコーナリング性能が重要です。そのため、サスペンションの強化やステアリングダンパーの取り付けが盛んに行われました。特に、NSR250やCBR600などのバイクでは、峠道での安定性を高めるため、リアサスペンションの交換が必須とされていました。
また、ブレーキ性能を向上させるために、社外のキャリパーやディスクローターの交換が行われ、より安全に速く走れるようにするカスタムが施されました。これらのカスタムは、峠を全開で走るためには欠かせない要素でした。
4. 当時のカスタム文化とその影響
80~90年代のカスタム文化は、単にバイクの性能や見た目を変えるだけでなく、バイク乗りたちの個性を表現する手段としても大きな意味を持っていました。当時のバイク乗りは、峠道を走りながら自分のバイクを「作品」として完成させていく過程を楽しんでいたのです。
今振り返ると、当時のバイクカスタムは現代のバイク文化に大きな影響を与え、今日のバイクカスタムの基本が作られた時期ともいえます。エアロパーツやサスペンションチューニングなど、現代のカスタムにも通じる部分が多く、当時のカスタム文化は今なお色濃く残っています。
5. まとめ:80~90年代のバイクカスタム文化とその魅力
80~90年代のバイクカスタム文化は、峠道を走る楽しさやバイクの性能向上だけでなく、個性を表現する手段としても非常に魅力的でした。当時のバイク乗りたちがどんなカスタムを施して峠道を駆け抜けたのか、今では懐かしい思い出として語り継がれています。
現在のバイクカスタムも多様化していますが、当時のカスタム文化は今もバイク乗りたちにとっての指標となり、バイクライフを豊かにしています。バイクに対する情熱とこだわりが、当時から変わらず続いていることを実感できる時代でした。
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