スズキZZ × ベリアルグランドスラム向けWRセッティングの最適化ガイド

カスタマイズ

スズキZZにベリアル製のグランドスラムマフラーを装着している場合、駆動系のセッティングは走行性能を大きく左右します。特にウエイトローラー(WR)の重さは、加速・最高速・エンジン回転数に密接に関わる重要な要素です。今回は、WRの重さを変更することでどう変化するのか、そして40gの組み合わせが適切かについて考察します。

ウエイトローラーの役割と基本知識

WRはプーリー内で遠心力によって外側へ移動し、ベルトを外側に押し上げて変速を行います。軽ければ高回転寄りの加速型、重ければ低回転寄りの最高速型になります。純正プーリーを使用している場合、WRの選択は慎重に行う必要があります。

例えば、10g×3の合計30gから6.5g×6の合計39gに変更する場合、加速よりも最高速寄りのセッティングになる可能性が高くなります。

加速重視 vs 最高速重視のセッティング比較

現状が3秒で50〜60km/hに達する加速型セッティングであるなら、WRの総重量を上げるとパワーバンドに入るまでのタイムラグが長くなり、加速性能が低下するおそれがあります。一方で、最高速度が73.9kmから伸びる可能性があります。

実例として、WR30g→39gに変更したケースでは、発進加速が0.5〜1秒程度遅くなる代わりに、直線での最高速が3〜5km/h向上したという報告もあります。

6.5g×6は重すぎるのか?

WRの合計重量が40g前後になると、多くの2ストスクーターではエンジン回転数がパワーバンドよりも下がり、加速が鈍化することがあります。特にベリアルグランドスラムのような高回転型マフラーとの相性を考えると、40gはやや重すぎる可能性があり、35〜37g程度が妥当との意見もあります。

ベストなセッティングは車両の状態やエンジンのコンディション、クラッチの摩耗度合いなどにも影響されます。そのため、いきなり40gにせず、まずは36g前後で様子を見るのが安全策です。

ベリアルグランドスラムとの相性を考慮した調整例

  • 加速型セッティング(街乗りメイン):6g×6=36g
  • バランス型(通勤+郊外):6.25g×6=37.5g
  • 高速寄り(バイパス走行多め):6.5g×6=39g

なお、WRのグラム数を均等にしなくても、交互に6gと6.5gを組み合わせて平均化するという手法もあります。たとえば、6g×3+6.5g×3=平均6.25g(合計37.5g)などが実践的です。

まとめ

スズキZZにベリアルのグランドスラムを装着している場合、ウエイトローラーを6.5g×6(合計約40g)にするのは最高速重視のセッティングとなります。しかし、加速性能の低下を招く可能性があるため、段階的に重量を上げて確認するのが賢明です。加速と最高速のバランスを見極めながら、自身の使用環境に最適なセッティングを見つけましょう。

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