ラジエーター液(クーラント)が1日で500mlも減るのに外部漏れが見当たらない場合、多くの人は「ヘッドガスケット抜け」を疑います。しかし実際には、それ以外にもいくつかの原因が存在し、見落とされやすいケースも少なくありません。本記事では、外漏れがない前提で考えられる原因を整理します。
ヘッドガスケット以外でクーラントが減る主な原因
外に漏れていない場合でも、クーラントはエンジン内部で消費・消失することがあります。
代表的な原因としては、吸気側への混入や燃焼室への侵入などが考えられます。
例えば軽微な劣化であれば、白煙が出ないレベルでも少しずつ減ることがあります。
インテークや燃焼室への冷却水混入
ヘッドガスケット以外でも、インマニガスケットやEGRクーラーの不具合で冷却水が燃焼室に入ることがあります。
この場合、外部漏れがなくても内部で蒸発してしまうため気付きにくいのが特徴です。
例えばEGRクーラーの微細な亀裂では、走行中に少しずつ水が失われることがあります。
ラジエーターキャップやリザーバータンクの異常
ラジエーターキャップの圧力保持不良により、沸騰したクーラントが気化して減少するケースがあります。
またリザーバータンクの亀裂やホースの劣化でも、微量の蒸発や吸い込み不良が起こることがあります。
例えばキャップ不良では、冷却水が適正温度でも早期に蒸発してしまうことがあります。
ウォーターポンプやシール類の微小漏れ
目視では分からないレベルでも、ウォーターポンプのシールから微量に漏れていることがあります。
この場合、走行中にエンジン下部で蒸発してしまい、地面に跡が残らないことがあります。
例えば駐車後に痕跡がない場合でも、走行中だけ漏れるケースは珍しくありません。
シリンダーヘッド以外の内部損傷の可能性
ヘッドガスケット以外にも、シリンダーヘッド自体の微細な歪みやクラックが原因となる場合があります。
圧縮時に冷却水が燃焼室へ入り、少しずつ減っていくケースです。
例えば冷間時に始動性が悪い・白煙が出るなどの症状が併発することがあります。
まとめ
ラジエーター液が1日で500ml減る場合、ヘッドガスケット抜け以外にも複数の原因が考えられます。
特にEGRクーラー・インマニガスケット・ラジエーターキャップ・ウォーターポンプなどは見落とされやすいポイントです。
外漏れがない場合でも内部消失は進行している可能性があるため、圧縮漏れテストや冷却系の加圧検査など専門的な診断が重要になります。

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