準中型免許で運転できる車とは?ハイエースやマイクロバスに関する誤解を解消!

運転免許

準中型免許は2017年に創設された比較的新しい免許区分で、特定の車両に限って普通免許より広い運転範囲を可能にする制度です。しかし、ハイエースや病院送迎用のマイクロバスなど、実際に街中で見かける車が準中型で運転できるのか、いまひとつ判断が難しいという方も多いのではないでしょうか。この記事では、準中型免許で運転できる車種の定義と、具体的な例を交えてわかりやすく解説します。

準中型免許で運転できる車の基本条件

準中型免許で運転できるのは、以下の条件をすべて満たす車両です。

  • 車両総重量:3.5トン以上7.5トン未満
  • 最大積載量:2トン以上4.5トン未満
  • 乗車定員:10人以下

この条件に当てはまる車両であれば、たとえば多くの2トントラックや一部の大型バン(ロングボディのハイエースなど)も運転可能です。

ハイエースは準中型免許で運転できるのか?

トヨタ・ハイエースのうち、乗車定員が10人以下車両総重量が7.5トン未満のモデルであれば、準中型免許で運転できます。多くの病院送迎用ハイエース(コミューターなど)もこの条件を満たしていますが、法人向けに特別架装された車などでは重量超過になる可能性があるため、「車検証で車両総重量を必ず確認」することが重要です。

特にグランドキャビンやスーパーロングモデルは、装備次第で車両総重量が7.5トンに近づくため注意が必要です。

マイクロバスは準中型では運転できない理由

病院や福祉施設などで使用される「マイクロバス」は、たとえ小型に見えても乗車定員が11人以上ある場合、「中型免許以上」が必要になります。準中型免許の条件「乗車定員10人以下」に当てはまらないため、見た目がコンパクトでも免許の条件を超えてしまうのです。

実際に送迎バスでよく使われる日野リエッセや三菱ローザなどのマイクロバスは、ほとんどが29人乗りなどになっており、これらは大型免許または特定の中型限定解除が必要です。

2トントラックがOKな理由と注意点

多くの2トントラック(いわゆる小型トラック)は、最大積載量が2トン~4トン前後で、乗車定員も3人~6人程度のものが多いため、準中型免許の条件にピッタリ当てはまります。配送業などではこの範囲の車両がよく使われているため、準中型免許の実務的な利便性は高いと言えます。

ただし、冷蔵冷凍車やパワーゲート付きトラックなどは、追加装備により車両総重量が増加し、7.5トンを超えることもあるので、必ず重量を確認しましょう。

具体的な確認方法:車検証をチェック

運転可能かどうかを判断するには、車検証を確認するのが確実です。以下の3項目を見れば、準中型で運転できるか一目で判断できます。

  • 車両総重量
  • 最大積載量
  • 乗車定員

これらが「7.5t未満」「4.5t未満」「10人以下」であれば準中型免許で運転可能です。

まとめ:見た目よりも「数値」が判断基準

準中型免許で運転できるかどうかは、車の大きさや見た目ではなく、「車両総重量」「積載量」「乗車定員」の数値で決まります。ハイエースのように大柄でも要件を満たしていればOKですが、マイクロバスのようにコンパクトに見えても定員オーバーならNGとなります。

安全に、そして合法的に運転するためには、車検証の確認が何より重要です。購入や運転前に必ずチェックしましょう。

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