スバルのWRX-S4(VAG)からWRX-STI(VAB)への乗り換え時、マフラーを流用したことで音量に驚いたという体験をされている方も多いのではないでしょうか。特にHKSのマフラーを使用していた場合、同じメーカーでも音量に大きな違いが現れることがあります。この記事では、WRX-S4からWRX-STIへのマフラー流用時に音量が大きく変わる原因について詳しく解説します。
WRX-S4とWRX-STIのエンジンの違いが音量に与える影響
WRX-S4とWRX-STIは、どちらもスバルの高性能モデルですが、搭載されているエンジンには大きな違いがあります。WRX-S4には「FA20」エンジンが搭載されており、WRX-STIには「EJ20」エンジンが搭載されています。
このエンジンの違いが音量に与える影響は非常に大きいです。FA20エンジンはターボエンジンながらも比較的静かで、排気音も穏やかです。一方、EJ20エンジンは、より昔ながらのボクサーターボエンジンであり、特に高回転時の音が大きく、特徴的な音質を持っています。これが、同じマフラーを取り付けた場合でも、音量が変わる理由の一つです。
マフラーのタイコ性能と音量の関係
マフラーの音量は、タイコ(消音器)の性能にも大きく依存します。HKSのマフラーは、両車に共通部品として設計されているため、通常は音量が大きく変わることは考えにくいです。しかし、タイコの内部構造や設計、さらには使用されている素材などがエンジンの特性によって異なる反応を示すことがあります。
例えば、WRX-S4のFA20エンジンでは、比較的低回転域から中回転域での排気音が抑えられる一方、WRX-STIのEJ20エンジンでは高回転域での音が強調されやすい傾向があります。そのため、同じマフラーでも、STIの方が音が大きく、爆音に感じる場合があるのです。
音量規制と車検への影響
特に注意しなければならないのは、車検時の音量規制です。日本では自動車の排気音量には厳格な規制があり、96dBを超える音量が認められない場合があります。WRX-STIに取り付けたHKSのマフラーが96dBを超えている場合、車検に通らない可能性が高いです。
ディーラーで確認した結果、音量が規定を超えている場合は、音量を下げるために消音パーツを追加するか、別のマフラーに交換する必要があります。高音質を求めるあまり、音量が規制を超えてしまうと、法律違反となることもあるため、注意が必要です。
マフラー交換後の音量調整方法と対策
もし、マフラーを交換した後に音量が規定を超えてしまった場合、いくつかの対策を講じることができます。まず、消音パーツ(サイレンサー)を追加することで、音量を調整することが可能です。
また、マフラー自体を交換して、音量が静かなものにすることも選択肢の一つです。市販のマフラーには、音量を抑えつつ高いパフォーマンスを発揮する製品も多く、車検に通る範囲で音質を調整することができます。
まとめ|WRX-S4からWRX-STIへのマフラー流用時の音量違いの理解
WRX-S4とWRX-STIのエンジンの違いは、マフラーの音量に大きな影響を与えることがあります。特にEJ20エンジンを搭載したSTIは、FA20エンジンよりも音量が大きくなる傾向があります。マフラー自体は共通部品であっても、エンジンの特性によって排気音が大きく異なるため、音量が大きく感じることがあります。
マフラー交換後に音量が規定を超えてしまった場合は、消音パーツの追加やマフラーの交換を検討し、車検を通すための対策を取ることが必要です。自分の車に最適な音量を維持しながら、法令に遵守することが重要です。
コメント