ツーリング時のインカムを使った会話がうまくいかない問題は、多くのライダーが抱えている悩みです。特に、高速道路を走行中や風切り音が強い時に、相手の声が聞こえにくくなることがあります。この記事では、インカムを使った会話の問題を改善するための方法について詳しく解説します。
1. インカムの性能と価格帯
最初に注目したいのは、インカムの性能と価格帯です。一般的に、低価格帯のインカム(1万円前後)は機能が限られており、特に風切り音やエンジン音を遮断する能力が弱いことがあります。高価格帯のインカムは、音質やノイズキャンセリング機能が強化されており、高速道路でも快適に会話できることが多いです。
もし現在使用しているインカムが1万円程度のものであれば、音質や機能に限界がある可能性が高いので、少し高性能なモデルを検討してみるのも一つの手です。
2. ヘルメット内部の風切り音対策
インカムの音声が聞こえにくくなる大きな原因の一つが、風切り音です。特にフルフェイスヘルメットを使用している場合でも、風が入り込むと音声が途切れたり、相手の声が聞き取りにくくなったりします。この風切り音を減らすためには、ヘルメットのフィット感を高めることが重要です。
具体的には、耳の周りの隙間を埋めることや、風を防ぐためのシールドの選び方、または風防効果のあるインカム用マイクカバーを使用するなどが有効です。
3. インカムのマイク位置を調整する
インカムの音声が途切れたり小さくなる理由として、マイクの位置が適切でない場合も考えられます。マイクが口元から離れすぎていると、音声が拾いにくくなります。逆に、マイクが近すぎると風切り音や周囲の雑音を拾いやすくなります。
マイクを自分の口元に近づけたり、風防付きのマイクを使用することで、音質やクリアさが改善されることがあります。
4. インカム用のBluetooth接続やソフトウェアの更新
インカムにBluetooth機能が搭載されている場合、最新のソフトウェアアップデートを適用することで、音質や接続安定性が向上することがあります。インカム製造元が提供するアプリやファームウェアの更新情報をチェックして、最新の状態に保つことが大切です。
また、インカム同士が正常に接続されているか、接続範囲やBluetoothの干渉を避ける工夫をすると、より安定した通信が可能になります。
5. まとめ
インカムを使って快適に会話をするためには、機材の選定やヘルメットの調整が重要です。もし現在使用しているインカムで不満がある場合は、上記の方法を試してみるか、少し高機能なインカムに変更することを検討すると良いでしょう。音質やノイズキャンセリング機能が優れたインカムを選ぶことで、ツーリング中でも快適な会話が楽しめるようになります。

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