カブ90デラックスとセル付きカスタムエンジンのハーネス接続方法と注意点

カスタマイズ

ホンダ・スーパーカブ90(HA02)にセル付きカスタムエンジンとハーネスを組み合わせてカスタムする場合、ハーネスのカプラーや配線の相違がトラブルや混乱の原因となりがちです。本記事では、セル付きエンジン換装時の配線接続のポイントや不要な配線の扱いについて、実例を交えながら解説します。

HA02型スーパーカブとカスタムエンジンの違いを把握する

HA02型カブは、モデルや年式によりライトやメーター周りの配線仕様が異なることがあります。特に「デラックス」と「カスタム」では、点灯系やインジケーターの電源取得方式が異なるため、ハーネスの互換性に差が出ます。

セル付きエンジンから取り出されるハーネスは、セルスターター用の配線や燃料計用の追加ラインが含まれている場合があります。これらがオリジナルの車体側ハーネスと合わない主な原因になります。

よくある3端子カプラーと6極カプラーの役割

セル付きエンジン用ハーネスに見られる丸形3端子カプラーは、主にヘッドライト系の電源取り出しやポジションランプ、メーター照明に関係するものです。一方で、白い6極カプラーは燃料計やスターターリレー、メインキー連動回路を含むことがあります。

車体側に対応するカプラーがない場合、不要な線(例:燃料計)は絶縁して放置し、必要な回路(ライト・セル・イグニッション)をテスターで確認してバラ接続する必要があります。

実例:セル付きカスタムエンジンの配線接続方法

以下は、セル付きエンジンをHA02デラックスに載せ替えた際の接続例です。

  • 黒/赤線:セルモーター用信号 → セルスイッチに接続
  • 黄/白線:充電系(発電) → レギュレーター入力へ
  • 青/白線:パルスセンサー → CDIへ
  • 黒線:イグニッション電源 → メインスイッチ経由でON/OFF制御
  • 緑線:アース(必須)

このように、線ごとの機能を明確にし、テスターで通電チェックを行いながら個別に配線していくのが基本です。

不要な配線の対処と安全な絶縁方法

カスタムエンジン側に燃料計ラインがある場合でも、HA02デラックス側に燃料計がないならその配線は使用しません。ビニールテープだけでなく、熱収縮チューブや絶縁キャップを使って短絡や接触を防ぎましょう。

また、未接続の配線が走行中に振動で接触しないよう、フレームに結束バンドなどで固定しておくと安全です。

ハーネス流用の際におすすめの確認手順

1. 各線の色と接続先を記録する(写真とメモで)
2. テスターで導通と電圧確認
3. 必要線のみ個別に接続
4. エンジン始動前にすべて再確認

とくに中古のハーネスやエンジンは配線が改造・補修されている場合もあるため、「色だけで判断しない」ことが重要です。

まとめ:セル付きエンジン換装は配線知識がカギ

カブ90デラックスにセル付きカスタムエンジンを載せる際には、ハーネスの仕様違いによる接続トラブルが発生しやすくなります。事前にエンジン側・車体側の配線構成をしっかり確認し、テスターを使って確実な接続を行いましょう。

もし判断に迷う場合は、バイク専門の整備士や配線図に詳しいカスタムショップに相談するのも安全策です。

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