ハーレーダビッドソンの現行モデル「スポーツスターS(RH1250S)」は、独特なデザインとパワフルなエンジンが特徴ですが、フロントタイヤが17インチ 160/70と太めなことから、ワインディングでのハンドリングに不安を感じる方もいるかもしれません。本記事では、スポーツスターSの走行性能やワインディングでの操作性について詳しく解説します。
スポーツスターSの基本スペック
項目 | スペック |
---|---|
エンジン | 1,252cc 水冷Vツイン(Revolution Max 1250T) |
最高出力 | 121PS |
最大トルク | 125Nm |
フロントタイヤ | 17インチ 160/70 |
リアタイヤ | 16インチ 180/70 |
車両重量 | 228kg |
パワフルなエンジンとトルクフルな特性を持つ一方で、フロントのタイヤサイズが一般的なスポーツバイクよりも太くなっています。
スポーツスターSのハンドリング特性
① フロントタイヤの影響
一般的に、フロントタイヤが太いと以下のような特徴があります。
- 直進安定性が向上する
- 低速でのハンドリングが重くなる
- バンク時の倒し込みがやや鈍くなる
そのため、ワインディング走行では、一般的なネイキッドバイクやスーパースポーツと比べると、素早い切り返しはやや苦手な傾向があります。
② 車体のジオメトリー
スポーツスターSは、ホイールベースが長め(1,519mm)で、低重心の設計となっています。そのため、直進安定性が高く、巡航時は非常に快適ですが、ワインディングでの俊敏なコーナリングにはやや不向きです。
③ フロントサスペンションとフォークの影響
フロントフォークには倒立式を採用しており、剛性が高く、ブレーキング時の安定性は優れています。ただし、倒し込みの際にはある程度の力を要するため、スポーツバイクのようなキビキビした走りとは異なります。
ワインディングを楽しむためのポイント
① ライディングモードの活用
スポーツスターSには以下のライディングモードが搭載されています。
- スポーツモード
- ロードモード
- レインモード
- カスタムモード
ワインディングを走行する際は、スポーツモードを選択することで、スロットルレスポンスをシャープにし、よりダイレクトな走りを楽しめます。
② 旋回時のライン取り
フロントタイヤが太いことで、一般的なスポーツバイクに比べて曲がりにくさを感じるかもしれません。そのため、以下の点を意識するとスムーズに走行できます。
- ターンインを早めにする
- リーンウィズで無理に倒し込まない
- リアブレーキを適度に活用し、安定した旋回をする
③ タイヤの空気圧を適正に管理
フロント160サイズのタイヤは、適正な空気圧を維持することで本来の性能を発揮します。空気圧が低すぎるとさらにハンドリングが重くなるため、適正値(メーカー推奨値)を常にチェックすることが大切です。
まとめ|スポーツスターSはワインディングを楽しめる?
結論として、スポーツスターS(RH1250S)はワインディングを楽しむことは可能ですが、一般的なスポーツバイクとは異なる乗り味になります。
- 直進安定性が高いが、クイックなハンドリングではない
- フロントが太いため、旋回時は慣れが必要
- ライディングモードやライン取りを工夫すれば十分に楽しめる
ワインディングを重視するなら、より軽快なハーレーモデル(ナイトスターなど)も選択肢になりますが、パワフルなクルーザースタイルを楽しみながら、ツーリングとワインディングを両立したい方にはスポーツスターSは魅力的な選択肢となるでしょう。
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