自分でスプレー塗装をする際、下地が見えてしまうなど、思わぬトラブルに直面することは少なくありません。特に黒い塗装をする場合、白いプラサフを使用したり、塗り重ねのタイミングが原因で、まだら模様が発生することもあります。この記事では、そうした状況に対処する方法や、塗装を成功させるためのコツを詳しく解説します。
塗装がまだらになってしまう原因
スプレー塗装で塗り重ねる際に、まだら模様が出る原因はいくつか考えられます。
- 下地のプラサフの色:特に濃色での仕上げの場合、明るい色のプラサフを使用すると色ムラが目立ちやすくなります。つや消し黒の場合、灰色や黒系のプラサフの方が適しています。
- 塗り重ねの間隔:塗料の重ね塗り間隔が短いと、乾燥不十分な塗料が上塗りによって溶けてしまい、ムラやまだらが発生する可能性があります。
- 塗料の乾燥状態:完全に乾ききっていない状態でクリアを吹いた場合、下地の色がクリアにじみ出ることがあります。
つや消し黒に再塗装するための手順
すでに塗装を施している場合、以下の手順で再塗装すると仕上がりがきれいになるでしょう。
- 塗装表面の軽いサンディング:下地が露出している箇所を中心に、サンドペーパー(600番程度)で軽くサンディングし、表面を整えます。
- つや消し黒を再度スプレー:プラサフを使わず、つや消し黒を薄く数回に分けて塗り重ねます。1回目は薄く吹き、20〜30分程度乾かしてから再度塗装します。
- クリアスプレーの吹きつけ:つや消し黒がしっかり乾いてから、つや消しクリアを2回に分けて塗り重ねます。各回の間に十分な乾燥時間(60分以上)を確保してください。
塗装の仕上がりを良くするための注意点
スプレー塗装でムラなく仕上げるためには、以下の点を意識することが重要です。
- 色に合ったプラサフの使用:黒系に仕上げる場合は、灰色や黒色のプラサフを使うと色ムラを抑えやすくなります。
- 乾燥時間を守る:乾燥時間は季節や気温によっても変わります。気温20度程度なら40〜60分以上のインターバルを取ると良いでしょう。
- 均一に塗り重ねる:スプレーの吹き出しを一定に保つことでムラを防ぎます。スプレーの距離を15〜20cm保つと、均一に塗装しやすくなります。
仕上がりに影響を与える気温や湿度
塗装は気温や湿度の影響を受けやすい作業です。気温が低すぎると乾燥が遅くなり、湿度が高いと塗料が乾きにくくなるため、20度前後で湿度が低い日を選ぶのが理想です。また、塗装場所の換気も十分に行いましょう。
まとめ:再塗装で美しい仕上がりを目指しましょう
バイクのパーツ塗装は難しいですが、正しい手順を踏めば美しい仕上がりが期待できます。今回のケースでは、再度つや消し黒から塗装を始め、乾燥時間をしっかり確保して塗り重ねることで改善が見込めます。塗装のポイントを押さえて、納得のいく仕上がりを目指しましょう。
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