1975年式Z50Jモンキー50のキャブレター選びとオーバーホールのポイント

1975年式のZ50Jモンキー50は、愛好家の間でも人気のあるバイクですが、キャブレターの不調が発生しやすい車両でもあります。キャブレターの交換やオーバーホールを考えている方に向けて、適切なキャブレターの選び方やオーバーホールの際のジェット番数について解説します。

1. モンキー50のキャブレター選びの基本

モンキー50のノーマルキャブレターは、アイドリング不調などが起こりやすい場合があります。これを改善するために、キャブレターを新しくすることを検討するのは非常に有効です。しかし、キャブレターの交換や調整を行う際は、エンジンの状態や性能に合わせた選定が大切です。

多くのモンキー愛好者が選ぶキャブレターは、TMキャブレターなどの高性能なものです。ただし、ノーマル50ccエンジンにそのまま適合するものは少なく、サイズや形状の調整が必要となります。

ノーマル50ccエンジンに最適なキャブレターは、エンジン性能を活かしつつ、バランスよく燃調を調整できるものです。モンキー50では、以下のようなキャブレターがよく選ばれます。

PE24キャブレター: モンキー50に使用するには大きめのサイズですが、扱いやすく安定したパフォーマンスを発揮します。ノーマルエンジンでも力強さを向上させます。
PC20キャブレター: 50ccエンジン用として定番で、適切なフィット感と調整がしやすいです。初心者でも扱いやすく、費用対効果も良好です。
OKOキャブレター: パフォーマンス重視で、上級者向けです。モンキー50の改造後に使用することが多いですが、キャブの設定次第で安定した走行が可能です。

これらのキャブレターは、モンキー50のエンジンに適したサイズを選ぶことが重要です。また、パワーフィルターと組み合わせて使用する場合は、エアクリーナーの選定も重要です。

キャブレターのオーバーホールを行う場合、ジェットの番数の選定が非常に重要です。エンジンの状態に合わせてジェットのサイズを調整することで、燃調が改善され、スムーズなアイドリングや加速が得られます。

オーバーホール時に一般的に使用されるジェットの番数は以下の通りです。

メインジェット: 通常、#78～#80程度が適切です。これより小さいとアイドリングが安定せず、大きいと燃料消費が増加します。
スロージェット: #35～#38が推奨されるサイズです。スロージェットはアイドリングの安定性に関わるため、エンジンが暖まった後でもしっかりとアイドリングする設定が重要です。
ニードル: ノーマルエンジンの場合、標準のニードルを使用することが多いですが、エンジンの特性に合わせて変更することもあります。

オーバーホールを行う際は、これらのパーツをしっかりと確認し、適切なサイズを選んでください。