2023年に登場したカワサキのクルーザーモデル「エリミネーター400」は、そのスタイリングや扱いやすいパワー特性から注目を集めています。しかし、実際に街乗り中心で使用していると、「思ったより燃費が良くないのでは?」と感じるライダーも多いようです。この記事では、街乗り時に平均燃費17km/L前後という数値が妥当かどうか、また燃費向上のためのポイントについて解説します。
エリミネーター400の公称燃費と実燃費の違い
エリミネーター400のカタログ値としては、WMTCモード燃費が約28.5km/Lと発表されています。これはあくまで一定条件下での測定値であり、信号の多い市街地や短距離の移動が中心となる街乗りでは、どうしても燃費が落ち込みやすくなります。
実際に街乗り中心の使用では、15〜18km/L程度の燃費という報告が多く、平均17km/Lは決して悪い数値ではありません。
街乗り燃費が落ちる主な要因
街乗り時に燃費が悪化する理由は複数あります。主な要因は以下の通りです。
- ストップ&ゴーの多さ:信号や渋滞で頻繁に停止・発進を繰り返すと、加速時に多くの燃料を消費します。
- エンジンが冷えた状態での走行:短距離移動ばかりだと常に暖機不足の状態になり、燃費が悪化します。
- 低回転キープより高回転を多用:街中ではアクセルワークが荒くなりやすく、エンジン回転も上がりがちです。
特にエリミネーター400のようなツインエンジンは中回転域でのパワーが出しやすいため、街乗りでもついつい高めのギアで引っ張ってしまう傾向があります。
ユーザーの実例:ツーリングと街乗りでの違い
エリミネーター400のユーザーから寄せられる実燃費の声には、以下のような実例があります。
- 街乗り中心:16〜18km/L(信号が多い都市部)
- 郊外やバイパス:20〜23km/L
- 高速道路+ツーリング:25〜30km/L
このように、燃費は走行環境に大きく左右されます。街中ではどうしてもエンジンの効率が落ちやすく、結果として燃費も下がりますが、ツーリング時には大幅に向上する傾向があります。
燃費改善のためにできること
街乗り中心でもできる燃費対策として、以下のようなポイントを意識すると効果的です。
- スムーズな加減速を心がける:発進時にアクセルをゆっくり開け、急加速を避ける。
- 早めのシフトアップ:低回転を維持しながら、トルクのある領域をうまく使う。
- 定期的なチェーンメンテナンス:チェーンの張りや給油を怠ると抵抗が増え、燃費に影響します。
- タイヤ空気圧の管理:適正空気圧を維持することで転がり抵抗が減り、燃費向上に繋がります。
また、燃費を気にするならなるべくエンジンが温まった状態で走る時間を長くするのも重要です。
まとめ:街乗りでの燃費17km/Lは想定内、まずは走行スタイルを見直そう
エリミネーター400の街乗り燃費が17km/L前後というのは、多くのオーナーが体感している数値であり、異常というわけではありません。街乗り中心の使い方では燃費が落ちやすいのは避けられないため、まずはスムーズな運転や日常の点検で改善を目指しましょう。
今後、ツーリングやロングライドに出かける機会が増えれば、燃費が20km/L台後半まで伸びる可能性も高いです。愛車の燃費傾向を理解しながら、快適なライディングを楽しんでください。
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