アペックス スーパーAFCで回転計が暴れる?Y30 VG20ETでの不具合原因と対処法

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アペックス製スーパーAFC(初期型・ダイヤル5個タイプ)は、古い日産車のチューニングにおいて今も人気のある空燃比調整ユニットですが、一部車両では取り付け後に「回転計の針が暴れる」といった不具合が報告されています。本記事では、Y30型グロリア/セドリック(VG20ET搭載車)での具体例を元に、原因と解決策を解説します。

回転計が暴れる原因は?信号干渉の可能性

スーパーAFCは、エンジンのエアフロ信号を加工し、燃調を最適化する装置ですが、その際に一部の車種では回転信号(タコメーター信号)と干渉してしまうケースがあります。特にY30系VG20ETエンジンはアナログ制御が多く、ノイズ耐性が低いため、タコメーターの針が暴れるといった現象が発生しやすいのです。

このような問題は、ECUの回転信号線にAFCの回転信号入力を接続した場合に発生しやすく、別の場所(イグニッションコイルの1次側など)から信号を取ることで改善する場合があります。

ディップスイッチ設定は本当に正しいか再確認

スーパーAFCの背面には8つのディップスイッチがあり、車種ごとの設定が必要です。Y30 VG20ETにおける正しい設定かどうか、公式マニュアルやネット上の適合情報と照合して確認してください。特に「気筒数」の設定(例:6気筒 → 3)と「信号タイプ」(ホットワイヤ式エアフロ)を誤ると、メーター挙動に影響が出ることがあります。

ネットで言われているように「気筒数設定を少なめにする」ことで症状が改善する場合もありますが、これはあくまで応急処置であり、本来の設定と異なる状態となる点に注意が必要です。

信号線の引き回しとアースも見直しを

不安定な表示のもう一つの要因は、ノイズ混入です。スーパーAFCの電源や回転信号線が高電圧系の配線(イグニッション系など)と平行に配線されていると、ノイズを拾ってメーターに異常が出ることがあります。

・信号線はなるべく他の配線と距離を取り、ツイストペア等でノイズ対策する
・アースはバッテリー直ではなく、車両の純正ECUアースポイントと共通にする
・コネクタの圧着不良や接触不良も疑ってチェック

他のユーザー事例から学ぶ:Y30系での報告

Y30セド・グロ愛好家の中でも、AFCを取り付けたことでメーター異常が出た事例は複数報告されています。一部では、「回転信号をAFCに入力しない」「AFCを経由せずエアフロ信号のみ調整に留める」といった対処で解決したケースも見られます。

また、メーターそのものが経年劣化により内部回路が弱っている場合もあるため、別の外部タコメーターを仮設して比較することで、本体故障か信号異常かを切り分ける方法も有効です。

まとめ:不具合時は一つずつ確認を

アペックス スーパーAFCの取り付けによりタコメーターが暴れる現象は、信号取り出しポイントやディップスイッチ設定、配線の取り回しによるノイズ干渉など複合的な原因が考えられます。特にY30 VG20ETのような旧車では、純正システムとの相性も影響するため、慎重な検証が重要です。問題が解決しない場合は、信頼できるショップやAFCに詳しい電装屋さんへの相談をおすすめします。

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