残クレ(残価設定型クレジット)はアドオン方式?元利均等?仕組みをわかりやすく解説

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車の購入方法として人気の高い「残クレ(残価設定型クレジット)」。月々の支払いが抑えられることで注目されていますが、その金利計算方式が「アドオン方式」なのかどうか疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、残クレの金利計算方式についてわかりやすく解説し、一般的なローンとの違いを整理します。

そもそもアドオン方式とは?

アドオン方式とは、借入元本に対してあらかじめ一定の利息額を上乗せし、その合計額を支払い回数で割って均等に支払う方式のことです。例えば、100万円を年率5%で3年間借りた場合、利息は「100万円×5%×3年=15万円」となり、これを含めた合計115万円を36回で支払います。

この方式は見た目の金利は低く感じるものの、実質的には元金に対して常に利息がかかるため、支払総額が割高になる傾向があります。

残クレの主な金利計算方式は?

残クレで多く採用されているのは、アドオン方式ではなく「元利均等方式」です。これは、元本と利息を合計して毎月均等の額を支払う方式で、支払初期に利息が多く、後半に元金が多く返済されるという特徴があります。

ただし、金融機関や販売会社によっては一部アドオン方式を採用しているケースもあるため、契約時のローン明細書やシミュレーション表の確認が必須です。

残クレとアドオン方式の違いを比較

項目 残クレ(一般的) アドオン方式
金利計算 元利均等方式 元本×金利×年数を固定で計算
支払いイメージ 初期に利息が多め 毎月均等(元金・利息の内訳変動なし)
実質金利 表示金利に近い 実質は表示より高い
メリット 実質利率が明確 毎月の計算がシンプル
デメリット 残価があるため複雑 利息負担が高くなりやすい

残クレで注意したいポイント

残クレは、月額の支払いが安い一方で、契約終了時に残価分の支払い・返却・再ローンの選択が求められるため、計画性が重要です。また、残価に対しても金利がかかることがあるため、契約前に詳細な内訳をチェックすることが大切です。

さらに、アドオン方式が適用されているケースでは、見た目の金利以上に支払い総額が高くなる可能性があるため、契約書の記載やローン説明書の「実質年率」を確認することをおすすめします。

実例:アドオン方式かどうかを見抜くコツ

あるディーラーで残クレ契約を結んだAさんは、契約書の金利が「実質年率5.5%」と記載されていたため元利均等と判断しました。一方で、別の販売店では「月額2万円×60回=120万円」とだけ提示され、実質年率の記載がなく、元本が90万円であることから「30万円の利息=アドオン方式では?」と気づいた例もあります。

このように、「実質年率」が提示されていれば元利均等方式であることが多く、「単純な総額計算のみ」で済ませている場合はアドオン方式の可能性があります。

まとめ:残クレは基本的にアドオン方式ではないが注意が必要

残クレは一般的にはアドオン方式ではなく、元利均等方式で金利計算されています。しかし一部例外もあるため、契約時にはしっかりとローン明細書・金利の説明資料を確認することが重要です。

「アドオン方式かどうか」を見極めることで、将来的な負担を減らすことができます。少しでも疑問に感じたら、販売担当者に詳細を尋ねたり、専門家への相談も選択肢の一つです。

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