引っ越しやレース遠征、バイクの修理輸送などで「原付二種(125cc)を軽自動車に積みたい」と考える方は少なくありません。この記事では、実際に積載可能なのか?どうやって持ち上げるのか?そして燃費や走行に与える影響についても、わかりやすく解説します。
原付二種(125cc)は軽自動車に積めるのか?
結論から言えば、車種や工夫次第で積載は可能な場合があります。ただし、以下の条件を満たす必要があります。
- 車内の有効荷室長がバイク全長以上あること
- シートがフルフラット、または後席が完全収納できること
- 車高・荷室開口部の高さが十分であること
たとえば、スズキのワゴンR(MH系以降)では、シートを全倒にして125ccスクーターなら斜め積載できる可能性があります。ただし、MTバイクや車高の高い車種(グロム、KSRなど)は難易度が上がります。
バイクを軽自動車に積む方法とコツ
バイクは想像以上に重く、不安定なため、安全な積載が最も重要です。一般的な積み方のステップは以下のとおりです。
- ラダーレールを使用して後部から積み込む(最低1本、できれば2本)
- 2人以上で作業する(1人が操作、もう1人が支える)
- エンジンは切った状態で手押しで入れる
- 前輪を固定位置に当て、ラチェットベルトで固定
- タイヤ下に滑り止めマットを敷くと安定性アップ
自力で持ち上げるのは現実的ではありません。125ccのバイクの車重は100〜130kg程度あるため、無理せず補助具(ウインチ、スロープなど)を活用しましょう。
車への影響:燃費・乗り心地・違反のリスク
原付二種を積んだ状態では、当然ながら軽自動車への負荷が増加します。
- 燃費:荷物重量により1〜3km/L程度悪化することも
- 走行安定性:ハンドリングが重くなり、ブレーキ性能に注意が必要
- 積載制限:軽自動車の最大積載量は350kg(人を除く)。積載物と人数の合計でオーバーしないよう注意
たとえば、バイクが120kg、人が2人(各60kg)で計240kgとなると、工具やガソリン缶など含めるとギリギリです。過積載での走行は道路交通法違反になるので、必ず計算してから積載しましょう。
積むときの法的・安全上の注意点
積載時の法令と実用面での注意点。
- ナンバー隠れ禁止:積載物がナンバープレートを隠すと違反に
- リアドア開放走行はNG:ドアを開けたままの走行は道路運送車両法違反
- オイル・燃料漏れ防止:積む前にガソリンは極力減らし、キャブ車はフューエルコックをOFFに
- 荷室の保護:バイクのスタンドで車内を傷つけないよう板やマットを敷く
運送用としての使用が多い場合は、軽トラ+バイクキャリアの方が安全性・実用性ともに高い選択肢です。
まとめ:125ccバイクを軽自動車に積むのは可能だが慎重な準備が必要
原付二種を軽自動車に積むことは、可能なケースもありますが、車種・積み方・積載重量に対する正確な理解と工夫が必要です。特に安全性・法令遵守・積載バランスには十分配慮し、無理な運搬は避けましょう。
専用のトランポ仕様軽バンや軽トラに切り替えるのも、バイクライフをより快適にしてくれる選択肢です。
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