JA60クロスカブ110にH4 LEDヘッドライトをシンプルに装着する方法と配線の工夫

カスタマイズ

JA60型クロスカブ110の純正ヘッドライトを、実用性の高いH4規格のLEDバルブへ交換したいと考える方は少なくありません。特に4000K付近の色温度やフィラメント型を模した構造を好む方にとって、市場に流通している高出力LEDでは満足できないこともあります。この記事では、なるべくシンプルに、かつ信頼性の高い配線でLED H4ヘッドライトを実装する方法について詳しく解説します。

JA60純正ライトの構成と注意点

JA60クロスカブ110は、ACとDCのハイブリッド車両ではなく、基本的にはDCバッテリー駆動の12V車です。純正ライトはLEDですが独自設計のため、社外H4バルブへの換装には工夫が必要です。

純正ライトのカプラー形状は独自のもので、H4互換ではないため、配線加工か変換ハーネスの導入が必要になります。特にH4 3極カプラーを使いたい場合は、純正配線のLO/HI信号を活かしたリレー制御が理にかなっています。

シンプルに配線するならバッ直リレー方式

今回のように25W/25WクラスのLEDをH4ソケットで使用する場合、以下のような構成が最もシンプルかつ安全性が高いです。

  • 純正HI/LO線→リレーのトリガー入力
  • バッテリー直→リレー→H4 LEDへ給電
  • ポジションランプは放置しても動作に影響なし

これにより、車体側の負荷を最小限に抑えつつ、H4バルブ本来の性能を安定して発揮させることができます。

ヒューズ(5A〜10A)と防水リレーを間に入れることで、安全性と耐久性を確保してください。

配線図と端子割り当ての参考例

基本的なH4バルブの端子配列。

端子位置 機能
アース(GND)
ロービーム
ハイビーム

リレーは「切替式リレー(スイッチングリレー)」を使用し、HI/LO切り替え線をトリガーとして制御することで、バルブのON/OFFとHI/LOをスムーズに切り替えることができます。

色温度や光軸へのこだわりに関して

多くの市販LEDはファッション性を重視して6000Kや2500Kを選んでいますが、4000K前後は実用性に優れ、雨天や霧でも視認性が高いためおすすめです。ただし、市場では選択肢が限られているため、海外製(PhilipsやOsramベース)を探すか、クラシックLED系(warm white)で探すのが近道です。

光軸調整の重要性も見落とせません。H4バルブでもリフレクター形状が合っていないとカットラインが出ず、対向車に迷惑をかける恐れがあります。可能であれば光軸調整機能付きのユニットを選ぶと安心です。

まとめ:実用性重視のLED換装は「配線と光軸」がカギ

JA60クロスカブ110にH4 LEDバルブを導入するには、バッ直リレー方式によるシンプルな配線が最も現実的で信頼性も高い方法です。ポジションランプは放置でも問題ありませんが、安全性確保のためヒューズや防水処理も忘れずに。

また、色温度やリフレクターの相性にこだわることで、実用性の高いヘッドライト環境を構築することができます。4000K帯のLEDが市場に増えることに期待しつつ、現行パーツでも工夫次第で快適な灯火環境が実現可能です。

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