バイクに積む収納ボックスといえば、通常はバイク専用のトップケースやサイドケースが定番です。しかし、ホームセンターで販売されているような「収納用ボックス(通称:ホムセン箱)」を積むライダーも少なくありません。この記事では、なぜ一部のライダーがあえて専用品ではなく収納ボックスを選ぶのか、その理由を詳しく解説します。
コスパの良さと汎用性の高さ
ホームセンターで手に入る収納ボックスは、サイズにもよりますが1,000円〜3,000円程度と非常にリーズナブルです。バイク専用のトップケースは5,000円〜2万円程度が相場であることを考えると、コスト面で明らかな差があります。
また、収納ボックスは工具入れやアウトドア用品、衣類など多用途に使える点も評価されています。つまり「バイク専用」ではなく「どこでも使える」ことが利便性の高さとして選ばれる理由のひとつです。
大容量で実用性に優れる
ホムセン箱の魅力のひとつが、容量の大きさです。例えば、よく使われる「アイリスオーヤマ」のRVボックスシリーズは60L〜90Lと非常に大きく、キャンプ道具や雨具、予備燃料などを余裕で収納可能です。
専用ボックスでは入らなかった長物や荷物がすっぽり収まるため、ロングツーリングや日常の買い物にも非常に便利です。
取り付けの自由度とDIY精神
収納ボックスの取り付けには工夫が必要です。多くの場合、リアキャリアに穴を開けたり、タイラップやボルトで固定します。この「自分でカスタムする感覚」がDIY好きのライダーには刺さります。
市販のステーや金具を使って自作ブラケットを作る人も多く、ライダーならではの工夫や創意工夫が楽しめるのもポイントです。
見た目のミリタリーテイストや無骨さ
最近では、あえて武骨なミリタリーデザインのホムセン箱をバイクに積むスタイルも一部で流行しています。無骨なスタイルのバイク(例:クロスカブ、セロー、TWなど)と相性が良く、カラーリングもカーキやブラックなど渋めのものが多いため、全体の統一感も出しやすいのです。
また、あえて派手さを避ける「実用重視」のスタイルとして、好感を持たれる傾向もあります。
カギがない=使いやすさ?防犯面とのトレードオフ
「収納ボックスにはカギがない」という指摘もありますが、それが逆に使いやすさにつながるという声もあります。いちいちカギを開け閉めする手間がなく、ちょっとした荷物の出し入れがスムーズです。
もちろん、防犯性は下がりますが、ロック用の穴があるモデルを使いワイヤーロックで対策する人もいます。中には「高価なものは入れない前提」で運用しているライダーもおり、使い方次第といえるでしょう。
まとめ:見た目より実用性!それが収納ボックスを選ぶ理由
収納ボックスをバイクに積む人がいるのは「価格」「容量」「自由度」「見た目」「気軽さ」といった複数の実用的な理由からです。確かに専用品と比べれば劣る点もありますが、工夫と目的次第で十分に活用できるアイテムといえるでしょう。
見た目よりも機能性を重視するライダーにとって、収納ボックスはむしろ理にかなった選択肢なのです。
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