スーパーディオAF27のウインカー不調はここをチェック！点灯・点滅の違いと原因対策

ホンダ・スーパーディオAF27のウインカーに関する不調は、古い車両で特に多いトラブルの一つです。今回は「片側のウインカーだけ点灯して点滅しない」「リア側だけ光らない」といった現象に絞って、原因の見極め方と具体的な対処法を詳しく解説します。

ウインカーの「点滅しない・点灯だけする」症状の仕組み

ウインカーが「点灯」状態になるものの「点滅」しない場合は、単なるバルブ切れよりも配線やリレーの問題である可能性が高くなります。点灯するということは、電源自体は来ているため、球切れであればむしろ「点かない」はずなのです。

とくに前後の片方のみが正常で、もう一方が不調という場合、原因は以下の可能性が考えられます。

リアウインカーがまったく点かない場合、まず最初に球切れを疑いましょう。点滅しないだけでなく点灯もしない、という場合はバルブ切れの典型です。

ただし、今回のように「点灯するが点滅しない」「カウルを叩くと一度点滅する」などの症状がある場合、球切れよりも別の原因が濃厚です。

フロントカウルを軽く叩いたときに一時的に点滅が戻る場合、接触不良の可能性が極めて高いです。ウインカーユニットや配線のカプラー部分にサビや腐食、もしくは緩みがないかを確認してください。

とくにAF27のような年式が古い原付は、端子の酸化や腐食で導通が悪くなるケースが頻発します。接点復活剤（パーツクリーナーやコンタクトスプレー）を用いてメンテナンスするのが効果的です。

リレーはウインカーの点滅を制御している部品で、これが故障すると点滅せず点灯しっぱなしになります。左右どちらかの点滅だけが機能していない場合でも、リレーが劣化して片側だけ機能不良を起こすケースがあります。

スーパーディオAF27には2ピンタイプのリレーが使われており、互換品は1,000〜2,000円程度で入手可能です。DIYでも交換しやすいパーツです。

まれにではありますが、バルブやリレーの問題ではなく、リア側に向かう配線が途中で断線しているケースもあります。特に過去に転倒歴や改造歴がある車両ではこの傾向が強まります。

配線を辿って、接続部や束ねた部分で断線・裂けがないかチェックしましょう。テスターで電圧を測定できると原因の特定がより正確になります。

今回のような「右ウインカーだけ点灯で点滅しない」「カウルを叩くと点滅する」といった症状は、接触不良やリレー不調が原因の可能性が高いです。バルブのチェック→端子の清掃→リレー交換という順で対応していけば、ほとんどのケースで解消します。

古い車両でありがちなトラブルですが、正しく対処すればまだまだ現役で使えるスーパーディオ。ぜひ快適なバイクライフを取り戻しましょう。