中古車の走行距離はどう計算する?旧走行距離計表示値と現在の距離の関係

中古車

中古車を購入した際、走行距離の記録を見て「現在の走行距離計の表示値と、旧走行距離計の表示値を合算するべきなのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。

例えば、現在の走行距離が132,000km、旧走行距離が108,000kmと記録されている場合、合計すると240,000kmになるのかどうかを詳しく解説していきます。

走行距離計の「旧表示値」とは?

中古車の走行距離には「現在の表示値」と「旧表示値」が記録されていることがあります。これは、メーター交換歴がある場合に記載されることが一般的です。

つまり、旧表示値(108,000km)は、メーター交換前の記録であり、現在の表示値(132,000km)は交換後の記録です。

この場合、実際の総走行距離は、旧走行距離と現在の走行距離を合算したものとなります。

この中古車の実際の走行距離は?

現在の表示値:132,000km
旧走行距離:108,000km

この2つを足すと、実際の総走行距離は240,000kmとなります。

つまり、この車は累計で24万km走行した車両であると考えられます。

なぜメーターが交換されるのか?

中古車の走行距離が記録される理由の一つに、メーター交換があります。メーターを交換する理由には、以下のようなものがあります。

  • メーター故障:オドメーター(走行距離計)が故障し、正しく記録できなくなった
  • メーターリセット:新しいメーターに交換することで、ゼロからカウントし直す
  • 事故修理:事故などでメーター部分が損傷し、新しいものに交換

この場合、正確な走行距離を把握するために、メーター交換時点の走行距離が記録され、販売時にも旧走行距離として表示されます。

メーター改ざん(巻き戻し)の可能性は?

走行距離の記録を見ると、「メーターが交換されたのではなく、巻き戻されたのでは?」と心配になるかもしれません。

しかし、信頼できる販売店で購入した場合、中古車の走行距離は「メーター交換証明書」や「車検記録」に基づいて正しく管理されているため、不正な巻き戻しの可能性は低いです。

ただし、過去にメーター巻き戻しが行われた車両も市場には存在するため、以下の点をチェックしましょう。

  • 車検証の記録:過去の車検時の走行距離と一致しているか
  • 整備記録:ディーラーや整備工場の記録に矛盾がないか
  • 販売店の説明:メーター交換が正しく記録されているか

走行距離が不審な場合は、販売店や専門業者に確認することをおすすめします。

走行距離が多い車は問題ないのか?

一般的に、走行距離が多い=車の寿命が短いと考えがちですが、必ずしもそうとは限りません。

例えば、しっかりメンテナンスされている車両であれば、走行距離が多くても良好な状態を保つことが可能です。

特に、以下の点を確認すると、走行距離が多くても安心して乗ることができます。

  • エンジンやトランスミッションの状態:オイル漏れや異音がないか
  • 足回りの整備状況:サスペンションやブレーキの消耗具合
  • 車検や整備記録:過去のメンテナンス履歴がしっかりしているか

まとめ:この車の総走行距離は24万km

今回のケースでは、メーター交換が行われたため、旧走行距離(108,000km)と現在の走行距離(132,000km)を合算し、総走行距離は240,000kmと考えるのが正しいです。

走行距離が多くても、メンテナンス状態や車両の使用状況によっては、まだまだ長く乗れる車である可能性もあります。

中古車購入時には、車検記録や整備履歴をチェックし、走行距離だけでなく、車の状態を総合的に判断することが大切です。

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