車のボディにできた引っ掻き傷を見つけた瞬間、ショックを受けた方も多いのではないでしょうか。ディーラーや修理工場に頼む前に、まずは自分で直せるかどうかを検討してみましょう。この記事では、引っ掻き傷の種類ごとの補修方法や、必要な道具、おすすめのケアアイテムを紹介します。
傷の種類を見極めることが第一歩
まず最初に確認すべきなのは、傷の「深さ」です。大きく分けて次の3種類に分けられます。
- 表面のクリア層のみの浅い傷:白く曇って見える程度
- 塗装面まで届いた中程度の傷:色が剥がれて見える
- 下地や金属まで達した深い傷:サビや凹みが確認できる
この見極めにより、必要な補修レベルと道具が変わります。
クリア層の傷ならコンパウンドでOK
傷が浅く、爪でなぞっても引っかからない場合は「コンパウンド磨き」で対応できます。
使用手順:
1. 洗車して汚れを落とす
2. 柔らかいクロスにコンパウンドをつけ、円を描くように磨く
3. 拭き取り用クロスで丁寧に仕上げる
市販の「微粒子コンパウンド」や「傷消しワックス」が有効です。
塗装まで削れている場合の補修手順
塗装面まで届いている場合は、タッチアップペンや補修スプレーを使って部分的に塗装を行います。
補修手順:
1. 傷部分を脱脂・清掃する(シリコンオフなど)
2. 純正カラーのタッチアップペンを用意
3. 筆や爪楊枝で少しずつ塗る(厚塗りしない)
4. 完全乾燥後、表面を軽く磨く
塗装後の段差が気になる場合は、研磨剤入りコンパウンドでの最終仕上げも効果的です。
金属や下地まで達した傷はプロに相談も検討
サビが発生している、もしくは塗装の下地(グレーや黒)が見えているような深い傷は、DIYでは完全な補修が難しいこともあります。
この場合、一時的な応急処置として「防錆ペイント」や「タッチアップ」で対応し、時間に余裕があるときに専門業者での修理を検討すると安心です。
おすすめのDIY補修アイテム
- ソフト99 キズ消しコンパウンドセット:クリア層の小傷に最適
- Holts タッチアップペン:カラー番号で純正色が見つかる
- シュアラスター スピリットクリーナー:艶出しと小傷隠しに
ネット通販やカー用品店で簡単に入手可能です。
初心者が注意すべきポイント
・晴れた日や風の少ない日を選びましょう(塗装中にホコリが付着しにくい)
・いきなり広範囲を触らず、小さな部分で試してから本格的に行う
・色合わせに不安がある場合は、部分補修よりプロに相談も視野に
まとめ:自分で直すことは可能、ただし見極めが重要
– 浅い傷ならコンパウンドでOK
– 中程度の傷にはタッチアップが効果的
– 深い傷は錆止め処置後、専門修理も選択肢に
– 道具はカー用品店や通販で手軽に揃う
車の美観を守るためには、早めの補修と正しいケアがポイントです。引っ掻き傷に気づいたら、まずは落ち着いて状態を確認し、自分でできる補修にチャレンジしてみましょう。
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