2023年以降のNinja400では、シート下のサービスカプラーが6ピンに変更され、従来のACC電源取り出し用ハーネスがそのまま使えないという声が増えています。特にスマホナビやUSB充電を使用するツーリング派にとって、ACC電源の取り出しは必須とも言えるカスタムです。この記事では、現行型Ninja400から安全かつ確実にACC電源を取り出す方法と、その際の注意点について解説します。
2023年モデルからの変更点:6ピンカプラーの採用
2022年モデル以前のNinja400では、4ピンのサービスカプラーが採用されており、市販のACC電源ハーネス(例えばデイトナ製など)で簡単に電源を取得できました。
しかし、2023年以降はカプラーが6ピン化され、市販のハーネスがそのまま適合しないため、情報が錯綜しています。この変更により、従来の取り出し方法が通用しないため、新しい対応が必要です。
6ピンカプラーからACC電源を取り出す方法
現時点で有効な方法の一つは、6ピン対応の専用ハーネスを自作するか、対応製品を見つけることです。以下の手順でACC電源の取り出しが可能です。
- サービスマニュアルまたは実測により、6ピンのうちACC出力線を特定
- カプラーに合う端子を購入し、ACC線とアース線をハーネスに加工
- 配線時はギボシまたはコネクターで脱着式にして安全性確保
バッテリーやヒューズボックスへの直結は避け、リレーを使用するのが望ましいです。
既製品の代替:USBポート付きスマートリレーやヒューズ電源
専用ハーネスが市販されていない場合でも、ヒューズボックスからの電源取り出しや、スマートリレーを使った方法があります。たとえばデイトナのD-UNITシリーズはACC連動が可能で、比較的簡単に設置可能です。
ヒューズ電源取り出しでは、ヘッドライトやホーンのヒューズからACC連動電源を分岐する手もあります。ただし電装トラブル回避のため、ヒューズ容量とヒューズボックス形状には注意が必要です。
電装系カスタムの注意点と保証への影響
ACC電源の取り出しは、誤った配線をするとヒューズ切れやバッテリー上がりを引き起こす可能性があります。配線は必ず絶縁処理と防水処理を行い、ショート対策を万全にしましょう。
また、新車保証期間中の車両に電装カスタムを施すと、電気系統に起因する不具合が生じた場合に保証対象外となることもあります。可能であれば、ディーラーやプロショップに相談するのも一つの方法です。
実際のオーナー事例:Ninja400ユーザーの工夫
2023年式Ninja400のオーナーの中には、6ピン配線の中からACC信号をテスターで探し出し、自作でACCハーネスを作成した方もいます。難易度は少し高めですが、DIYが得意な方には現実的な方法です。
また、完全にACCに連動しなくても良い場合は、バッテリー直結型のUSBチャージャーをスイッチ付きで設置するという選択肢もあります。
まとめ:安全・確実にACC電源を取り出して快適ツーリングを
2023年以降のNinja400はACC電源の取り出しがやや難しくなっていますが、方法がないわけではありません。自作ハーネスやスマートリレーの活用、ヒューズボックスからの電源分岐など、複数の選択肢が存在します。
安全第一で、確実な配線と絶縁処理を心がけることがポイントです。しっかりと準備して、快適なバイクライフを楽しみましょう。
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