車やバイクの配線処理でビニールテープを使うと、時間が経つにつれ剥がれたりベタついたりと、見た目も安全性も損なわれることがあります。そこでこの記事では、ビニールテープの弱点を補う代替素材や、自動車メーカーも採用する高耐久テープの種類をご紹介します。
なぜビニールテープはベタベタ・剥がれやすいのか?
一般的なビニールテープは、安価で手軽に使える反面、経年劣化により粘着剤が溶け出し、ベタベタになってしまうことがあります。さらに、夏場の高温環境や湿気により、粘着力が落ちて剥がれやすくなるのが特徴です。
特にバイクや車の配線のように熱や振動が多い環境では、ビニールテープの劣化が加速しやすいため、長期的な保護には不向きです。
配線保護におすすめの代替テープ素材
ビニールテープに代わる高耐久・高耐候性テープとしては、以下のような選択肢があります。
- 布テープ(フリクションテープ):耐熱性・柔軟性に優れ、主に自動車のメインハーネスに採用。粘着力が強く、剥がれてこない。
- 不織布テープ:配線のこすれや断線防止に強く、フロア下やエンジンルーム内で使用される。
- 自己融着テープ:粘着剤を使わず、テープ同士が密着して固まる。完全防水性があり屋外配線にも最適。
これらは高温・振動に強く、時間が経ってもベタベタせず、美しい仕上がりを維持できます。
新車バイクのメインハーネスに使われているテープは?
国産車やバイクメーカーがメインハーネスに使用しているのは、トヨタやホンダでも採用される「布粘着テープ」が主流です。これは「フリクションテープ」とも呼ばれ、非常に耐熱性・耐摩耗性が高く、手で裂ける扱いやすさも備えています。
実際に車両整備士の現場でも「住友電工」や「日東電工」製の自動車用テープが定番であり、プロユースでも信頼されています。
配線の状態に合わせた使い分けが大切
例えば、エンジンルーム内のように熱がこもる場所では、耐熱120℃以上の布テープや自己融着テープが推奨されます。一方で、室内やシート下など振動が少ない場所なら、不織布テープで十分です。
また、ケーブルの分岐やカットがある箇所は、熱収縮チューブでの処理が基本です。テープだけに頼らず、シーンに応じた使い分けが配線処理の品質を左右します。
市販で買えるおすすめ高耐久テープ製品
- 住友電工 ハーネステープ:車両ハーネス向けの布粘着テープで高温・耐摩耗性あり。
- 3M スコッチ 自己融着テープ:粘着剤不使用で防水性抜群。
- 日東電工 No.51 フリクションテープ:整備業界の定番、耐候性も高い。
これらはオンラインやホームセンターでも入手しやすく、DIYユーザーでも安心して使用できます。
まとめ:長期配線保護には高耐久テープの導入が鍵
ビニールテープは一時的な仮固定には便利ですが、長期的な保護や高温環境では劣化のリスクが高いため、耐熱性・耐候性のある布テープや自己融着テープの使用が効果的です。
車やバイクの配線は、安全性にも直結する重要な部分。テープ選びを見直すことで、見た目の美しさと機能性の両立が可能になります。
コメント