バイクを長期間放置していた場合、エンジンオイルの交換が必要かどうか悩む方も多いでしょう。特に125ccのスクーターは通勤や日常の足として使われることが多く、手入れが後回しになりがちです。この記事では、2年以上乗っていなかったバイクのオイル交換の必要性とその理由を解説します。
エンジンオイルは「時間」でも劣化する
エンジンオイルは走行距離に加えて、時間の経過によっても劣化します。未使用でも空気中の水分や酸素と反応して酸化が進み、潤滑性能や防錆性能が低下します。
特に2年以上放置されていた場合、見た目に問題がなくても内部的には劣化していると考えるべきです。エンジン内部の摩耗やカーボンの蓄積を防ぐためにも、定期的な交換が必要です。
オイルが劣化していると起こりうるトラブル
古いオイルを使い続けると、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。
- エンジン内部の摩耗が進行する
- オイルラインの詰まりによる潤滑不足
- オイルがヘドロ化してエンジン性能が低下
最悪の場合、エンジンの焼き付きや大きな故障を引き起こす原因にもなります。
放置後にオイル交換を行うベストタイミング
長期間乗っていなかった車両は、エンジンをかける前にオイル状態を確認し、できればエンジン始動前に交換するのが理想です。ただし、始動後でもすぐに交換すれば大きな問題にはつながりにくいです。
バッテリー交換後にエンジンがかかったのであれば、その時点でオイル交換を行うのがベストタイミングと言えるでしょう。
オイル以外にチェックすべきポイント
2年半放置されたスクーターでは、オイル以外にも以下の点をチェックするのがおすすめです。
- タイヤの空気圧とひび割れ
- ブレーキパッドとフルード
- 燃料の劣化とキャブレター・インジェクションの汚れ
- 冷却水(必要な車種のみ)
一通り確認することで、安心して再始動できる状態を作れます。
オイル交換の目安とおすすめオイル
125ccクラスのスクーターでは、半年〜1年、もしくは1000〜2000kmでの交換が目安です。
おすすめは純正指定の粘度とグレードのオイル。ヤマハなら「YAMALUBE」、ホンダなら「G1」や「ウルトラE1」などが推奨されます。安価で品質も安定しています。
まとめ:再始動できたらオイル交換は必須と考えよう
長期間放置されたスクーターは、エンジンオイルが劣化している可能性が高く、早めの交換が推奨されます。たとえエンジンがかかっても、内部でダメージが進行しているかもしれません。
バッテリー交換後に動いたのであれば、すぐにオイル交換を実施し、他の点検項目にも目を向けて、安全・快適にバイクライフを再開しましょう。
コメント