リモコンJOGをボアアップして黄色ナンバー登録にするケースは珍しくありません。しかし、その際に「スピードメーターが60km/hまでしか表示されていないけど大丈夫なの？」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。実際、ボアアップにより性能が上がれば、スピードメーターの上限を超える速度が出る可能性があり、安全面・法的な観点からも無視できません。この記事では、メーター交換の可否や選び方、注意点について詳しく解説します。
純正60km/hメーターの限界とリスク
リモコンJOGの純正スピードメーターは、法定速度規制に合わせて60km/hまでの表示に抑えられています。これは原付一種（白ナンバー）としての使用を前提とした設計です。
ボアアップにより、50cc未満から51cc以上へと排気量が拡大されると、構造的には80km/h前後まで出る個体も珍しくありません。しかし純正メーターのままだと、それ以上の速度が「針が振り切れるだけ」で分からず、速度管理が困難になり危険です。
社外スピードメーターへの交換は可能
リモコンJOGは社外メーターへの交換が比較的容易なモデルです。機械式メーターであるため、汎用の機械式スピードメーター（80km/h～140km/h表示）と差し替えることができます。
交換時に注意したいのは以下の点です。
- スピードメーターケーブルの接続互換性
- メーター取り付けスペースの寸法
- メーター照明やインジケーターの電源取り回し
カスタムショップやバイク用品店で販売されている汎用メーターで「JOG適合」と明記されているものを選ぶのが無難です。
デジタルメーター化という選択肢も
よりスタイリッシュかつ高機能なメーターを求める場合は、デジタルメーターへの変更もおすすめです。AcewellやDAYTONAなどから販売されている多機能デジタルメーターは、速度表示だけでなく回転数や電圧表示も可能で、カスタム車両と相性抜群です。
ただし、デジタルメーターは配線がやや複雑で、専用センサーの取り付けや調整が必要になるため、電装系に自信がない方はプロに任せるのが安心です。
ボアアップ車両の公道走行で守るべきルール
ボアアップして黄色ナンバー（51cc以上～125cc以下）で登録している車両は、法的には原付二種扱いとなります。これにより、以下のルールが適用されます。
- 法定速度は60km/h（原付一種の30km/h制限は適用されない）
- 二段階右折は不要
- 自動車専用道路や高速道路は走行不可
これらの条件を守るためにも、正確な速度を把握できるスピードメーターは必須と言えるでしょう。
まとめ
リモコンJOGをボアアップして黄色ナンバー登録にした場合、純正60km/h表示のスピードメーターでは対応しきれない可能性があります。安全性や実用性を考えると、80km/h以上対応の社外メーターへの交換がおすすめです。取り付けに関しては、機械式で互換性のあるものを選べば比較的スムーズですが、電装系が苦手な方は専門店での作業を検討しましょう。
ボアアップによるパワーアップに見合ったメーターを備えることで、安心・安全な走行が実現します。
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