バイクのリアブレーキを踏んだときに「カコンッ」という異音がし、一瞬ロックがかかるような感覚がある場合、原因は複数考えられます。特にグラストラッカー(NJ47A)のような旧型車両では、経年劣化や部品の摩耗も原因となり得ます。この記事では、リアブレーキからの異音とロック感の原因と、その対処法について詳しく解説します。
ブレーキ異音の主な原因
まず考えられるのは、ブレーキカムの固着や潤滑不足です。特にドラムブレーキ式のリアブレーキでは、カムの動きが悪いと一気にシューが開き「カコンッ」と音がして急に効いてしまうことがあります。
次に、ブレーキシューの偏摩耗や残量不足も確認すべきポイントです。シューが斜めに削れていると、特定の角度でだけ異常な接触をして異音を発することがあります。
リアホイール周りのチェックポイント
ブレーキ以外にも、リアホイールの取り付け部に緩みがないか、スイングアームブッシュの劣化、アクスルシャフトの締め付けトルクの不均一なども音の原因になります。
また、チェーンの張りが適切かも確認しましょう。張りすぎていても緩みすぎていても、制動時に挙動が不安定になります。
点検・メンテナンス方法
- ブレーキシューの取り外し・点検:ライニングの厚み、偏摩耗、油分の付着を確認。
- ブレーキカムの清掃とグリスアップ:ブレーキカム部にモリブデングリスなどを薄く塗布。
- スプリングやピボットの点検:弱くなったスプリングや、摩耗したピボットも異音の原因になります。
これらの作業は自分でも可能ですが、不安な方はショップに相談するのが安心です。
実例:同様の症状で修理したケース
あるグラストラッカー乗りの事例では、走行中に「カコン」という音とともにリアブレーキがガツンと効く症状があり、点検したところブレーキカムのサビと潤滑不良が原因でした。清掃とグリスアップを行っただけで症状は解消されたそうです。
また、別のユーザーは、シューを新品に交換し、同時にドラム内部をペーパーで軽く清掃したことでブレーキフィーリングが格段に向上しました。
注意点と安全への配慮
ブレーキに関するトラブルは重大な事故につながる可能性があるため、違和感を感じたら早めの点検をおすすめします。異音や制動性能に問題を感じたまま走行を続けるのは非常に危険です。
まとめ
グラストラッカーのリアブレーキからの「カコンッ」という異音と一瞬のロック感には、ブレーキカムやシューの状態、ホイール周りのコンディションが大きく関わっています。ご自身でできる範囲の点検も重要ですが、必要に応じてバイクショップに相談し、安全な状態でバイクライフを楽しんでください。
コメント