車検証に記載の保安基準適用年月日とは?黄色いヘッドライトや常時点灯制限との関係を解説

車検、メンテナンス

車検証には「保安基準適用年月日」という欄がありますが、これが一体何を意味し、どのような装備やカスタムに影響するのかご存知でしょうか?特に、黄色いヘッドライトやヘッドライトの常時点灯などに関心がある方にとって、これは非常に重要な情報です。本記事では、保安基準適用年月日の意味と、それがライト類などに与える影響をわかりやすく解説します。

保安基準適用年月日とは?

「保安基準適用年月日」とは、車両の型式が国の保安基準に適合していることを確認した日付、すなわちその車両がどの年の保安基準に基づいて設計されているかを示すものです。

この日付は、車の製造年月とは異なる場合があります。車検証に記載されているこの日付により、その車にどの年の法規制(保安基準)が適用されるのかが決まります。

黄色いヘッドライトは使える?保安基準との関係

黄色いヘッドライト(イエローバルブ)は、以前は合法でしたが、平成17年(2005年)12月31日以降の適用基準では原則NGとなっています。

つまり、保安基準適用年月日が2006年1月1日以降の車両では、ヘッドライトの色は「白色」または「淡黄色」のみが認められており、濃い黄色のライトを装着すると車検に通らない可能性があります。

一方、それ以前に基準適用された車両であれば、黄色のライトでも車検に合格するケースがあります。

ヘッドライト常時点灯義務との関連性

ヘッドライト常時点灯(昼間でもライトオン)は、欧州などでは義務化が進んでいますが、日本では一部の車種や年式に限られています。2020年4月以降に型式認定を受けた新型車からは、「オートライト機能」と「常時点灯義務(DRLまたはヘッドライト)」が法的に義務化されました。

つまり、車検証に記載された保安基準適用年月日が2020年4月以降の場合、オートライトや常時点灯が義務付けられている可能性が高く、改造でこれらを無効化するのはNGです。

カスタム・車検への具体的な影響

自分の車両がどの保安基準に従っているかを知らないままカスタムすると、思わぬトラブルに繋がることもあります。

  • イエローバルブを使用するなら、2005年12月以前の基準適用であることを確認
  • ヘッドライトスイッチをOFFにしたい場合は、2020年4月以降の基準適用車では不可
  • DRL(デイタイムランニングライト)の仕様変更も規制対象

車検時には、検査官が保安基準適用年月日を確認したうえで、装備や光量、色などをチェックします。年式によって合否の基準が異なるため、自分の車がどのカテゴリに属するのかを把握しておくことが重要です。

まとめ:保安基準適用年月日を理解して正しいカスタムを

車検証の「保安基準適用年月日」は、黄色いヘッドライトの使用可否や、ヘッドライト常時点灯義務など、車のカスタムや使用条件に大きな影響を及ぼす項目です。特に年式によって保安基準が大きく変わるため、自分の車に何が許されるのかを確認した上で整備・改造を行いましょう。

不明な場合は、陸運局や整備工場に相談すれば正確な情報が得られます。カスタムを楽しむには、まず法規を知ることが第一歩です。

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