トヨタの残価設定型クレジット(通称:残クレ)は、月々の支払いを抑えつつ新車に乗れる魅力的な購入方法です。しかし、契約終了時や乗り換え時には、査定額の変動による追加費用のリスクも伴います。この記事では、残クレ契約での乗り換え時に査定額が変動する可能性と、その対策について詳しく解説します。
残クレ契約の仕組みと査定額の変動要因
残クレ契約では、契約時に設定された残価(契約終了時の車の想定価値)を据え置き、残りの金額を分割で支払います。契約終了時には、車を返却するか、残価を支払って買い取るか、新たな車に乗り換えるかを選択できます。
しかし、契約終了時の査定額が当初の残価を下回る場合、その差額を負担しなければならないことがあります。査定額が変動する主な要因には、走行距離の超過、車両の傷やへこみ、事故歴などが挙げられます。
実際の事例:ライズからルーミーへの乗り換え
あるユーザーは、トヨタのライズを5年の残クレ契約で利用し、契約終了を前にルーミーへの乗り換えを決断しました。ディーラーでの簡易査定では、ライズの査定額が130万円と提示され、その金額をルーミーの頭金に充てる予定でした。
しかし、正式な査定は納車時に行われるため、車両の状態によっては査定額が下がる可能性があります。例えば、運転席のドアの塗装剥がれやフロント下部の飛び石による傷などが評価に影響を与えることがあります。
査定額の変動による追加費用のリスク
契約時に設定された残価と実際の査定額に差が生じた場合、その差額を負担する必要があります。特に、走行距離の超過や車両の損傷がある場合、査定額が下がる可能性が高まります。
例えば、年間1万5000kmの走行距離制限を超過すると、1kmあたり5円~20円の追加費用が発生することがあります。また、車両の傷やへこみがある場合、修理費用を請求されることもあります。
査定額の変動を防ぐための対策
査定額の変動による追加費用を防ぐためには、以下の対策が有効です。
- 定期的なメンテナンス:車両の状態を良好に保つことで、査定額の下落を防ぎます。
- 走行距離の管理:契約時に設定された走行距離制限を超えないように注意しましょう。
- 傷やへこみの修理:小さな傷やへこみでも、査定額に影響を与えることがあります。早めに修理しておくことが重要です。
- 契約内容の確認:契約時に設定された残価や査定基準を再確認し、納得のいく形で契約を進めましょう。
まとめ
トヨタの残クレ契約は、新車に乗り換えやすいメリットがありますが、査定額の変動による追加費用のリスクも存在します。車両の状態を良好に保ち、契約内容を十分に理解することで、安心して残クレ契約を活用することができます。
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