ダイハツ・タント/タントカスタムのLA600Sでホイールスペーサーを装着するとき、意外に重要なのがセンターハブの直径だけでなく、車体側からどの程度突出しているかというハブの高さ(突出量)です。特に5mmを超えるスペーサーを入れる場合、純正ハブがホイールのセンターボアまで届くかどうかが問題になります。
LA600Sはハブ径54mmとして知られていますが、スペーサー装着時はハブ径だけを確認しても十分ではありません。この記事ではLA600Sのフロントハブ寸法、8mmスペーサーを入れた場合に残るハブ突出量、ホイール側との組み合わせ、さらにハブボルトの有効ねじ山について整理します。
LA600Sの純正フロントハブ径と突出量
ホイールメーカーSSR(TANABE)の車種別マッチング資料では、LA600Sタントカスタムのハブについて、フロントが「φ54 × H18.0」、リアが「φ54 × H6.8」と掲載されています。つまり、この資料を基準にするとフロントのハブ径は54mm、ハブ高さは18.0mmです。
一般的なホイールサイズ資料でもLA600SのPCDは100mm、4穴、ハブ径54mmとされています。なお、年式・グレード・実車の部品仕様などによる差異の可能性があるため、スペーサーを購入・装着する前には実車測定も行うのが確実です。
| 項目 | LA600Sフロント |
|---|---|
| PCD | 100mm |
| 穴数 | 4穴 |
| ハブ径 | φ54mm |
| ハブ高さの参考値 | 約18.0mm |
| ハブボルト | M12×P1.5 |
寸法の根拠として確認したい場合は、SSRのダイハツ車マッチング資料などのホイールメーカー資料を参照するとよいでしょう。
8mmスペーサーを入れるとハブは約10mm残る計算
フロントハブ高さを18.0mmとして単純計算すると、8mm厚のスペーサーを装着した場合、スペーサー表面より先に残る純正ハブは18mm-8mm=約10mmです。
したがって、スペーサーそのものが純正ハブに正しく収まり、ほかに干渉する部分がなければ、スペーサー装着後も約10mmの突出量が残る計算になります。5mmスペーサーなら約13mm、3mmスペーサーなら約15mmです。
| スペーサー厚 | 18mmを基準とした残りの突出量 |
|---|---|
| なし | 約18mm |
| 3mm | 約15mm |
| 5mm | 約13mm |
| 8mm | 約10mm |
ただし、「約10mm残る=必ずセンターハブが有効になる」という意味ではありません。ここがスペーサー選びで特に注意したいポイントです。
約10mm残ってもホイールにハブが掛かるとは限らない
ホイールのセンターボア入口には面取りやテーパー加工がされている場合があります。車体側ハブが10mm突出していても、ホイール側のセンターボアが最初の数mmで広く加工されていれば、その部分ではセンタリングできません。
例えば、8mmスペーサー装着後にハブが10mm残っていても、装着するホイールのセンターボア入口に大きな面取りがある場合、実際に54mm部分と接触する長さは10mmより短くなります。社外ホイールにハブリングを使っている場合は、ハブリング自体の形状や奥行きも確認が必要です。
そのため確認すべきなのは、「車体側ハブがスペーサーから何mm出るか」と「ホイール側で何mm奥からセンターボアが54mm相当になるか」の両方です。ノギスで実測すると判断しやすくなります。
8mmスペーサーではハブボルトの掛かりも重要
8mmスペーサーではセンターハブだけでなく、ホイールナットがハブボルトに何回転掛かるかも重要です。スペーサーを8mm追加すると、当然ながら純正状態よりハブボルトの有効な突出長が約8mm減ります。
つまり「センターハブがまだ届いているから問題ない」とは判断できません。ホイールの取り付けはセンターハブだけで成立するものではなく、ハブボルトとナットによって適切に締結されている必要があります。
実際に8mmを装着するなら、スペーサーなしの状態と8mm装着時のナットの回転数を比較し、使用するホイール・ナット・ハブボルトの仕様を踏まえて安全なねじ掛かりが確保されているか確認してください。十分な締結が確保できない場合は、8mmスペーサーをそのまま純正ハブボルトで使用するのではなく、専門店へ相談するのが安全です。
8mmスペーサーを入れる前に実車で測っておきたいポイント
公開されているマッチングデータは非常に参考になりますが、足回りは安全性に直結する部分です。最終的には自分のLA600Sを実測して判断することをおすすめします。
まずホイールを外し、ハブのホイール取付面からセンターハブ先端までの高さをノギスなどで測定します。約18mmであれば、8mmスペーサー装着後には計算上約10mm残ります。
次にホイール側のセンターボアを確認します。社外ホイールの場合はセンターボア径、使用しているハブリングの内径・高さ、入口部分の面取り深さを測ります。純正54mmハブが残っていても、ハブリングまで届かなければ期待するセンタリング効果を得られない可能性があります。
- 車体側フロントハブの実測高さ
- スペーサーの実測厚
- スペーサーのセンターホール径
- ホイールのセンターボア径
- センターボア入口の面取り深さ
- ハブリングを使う場合はその寸法
- スペーサー装着後のハブボルト突出量
- ホイールナットの有効ねじ掛かり
これらを確認すれば、「8mmスペーサーでもハブが効くか」を車両とホイールの組み合わせごとに判断できます。
センターハブを確実に使いたいならハブ付きスペーサーも検討
厚めのスペーサーを使いながらセンタリングを確保したい場合、ハブ一体型・ハブ付きタイプという選択肢もあります。ただし、製品によって対応する厚さや車体側ハブ径、ホイール側ハブ径が異なるため、単純に54mmという数字だけで選ばないことが大切です。
LA600S用として販売されている製品でも、薄型スペーサーとワイドトレッドスペーサーでは構造が大きく異なります。また、ホイール裏側の形状によっては装着できない場合があります。
特に8mmという厚さは、純正ハブボルトのねじ掛かりが減る一方、一般的なワイトレほど厚くないという中間的なサイズです。見た目のツライチだけではなく、締結方法まで含めて部品を選ぶ必要があります。
まとめ:LA600Sフロントはφ54×約18mmが目安、8mm装着後は約10mm残る
LA600SタントカスタムについてSSRのマッチング資料では、フロントハブ寸法がφ54×H18.0mmとされています。その数値を基準にすれば、8mmスペーサーを入れた後もセンターハブは計算上約10mm突出することになります。
ただし、センターハブが実際に効くかどうかは、残った10mmだけでは判断できません。ホイール側センターボアの面取り、ハブリングの形状、スペーサーの構造などによって有効な掛かり量が変わります。
さらに8mmスペーサーではハブボルトの有効突出長も8mm減少します。「ハブが約10mm残ること」と「安全に8mmスペーサーを使用できること」は別問題として考え、実車寸法・ホイール形状・ナットのねじ掛かりを確認したうえで装着を判断することが重要です。足回りの締結に不明点がある場合は、タイヤ・ホイール専門店や整備工場で現物確認を依頼すると安心です。


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