中型クラス最強クラスとも評されるKawasakiのZX-6R(2020年モデル)。その圧倒的な加速性能から、高速域での走行に興味を持つライダーも多いのではないでしょうか。本記事では、ZX-6Rの速度リミッターの有無や、180km/h以上を出す上で知っておくべきポイントを解説します。
ZX-6R 2020年モデルの基本スペックと性能
ZX-6Rは636ccの並列4気筒エンジンを搭載し、最大出力は日本仕様で91PS(ラムエア加圧時96PS)と非常に高性能。6速MT、スリッパークラッチ、トラクションコントロールなども装備し、スポーツライディングに最適な一台です。
最高速度はリミッターが無い状態でおおよそ250km/hに達すると言われていますが、公道では当然制限があります。日本仕様ではメーカー側が電子制御での制限を設けている場合もあります。
日本仕様と海外仕様で異なるリミッター設定
日本国内仕様のZX-6Rには、最高速度が180km/h前後で作動する速度リミッターが搭載されているケースがあります。これは国内の法規制によるもので、カワサキに限らず他メーカーのミドルスポーツバイクも同様です。
一方で、北米仕様やEU仕様などの海外モデルでは、こうしたリミッターが存在しない、または220km/h以上に設定されている場合があります。
リミッター解除の方法と注意点
一部のライダーはECU書き換えやサブコン(補助コンピューター)を利用してリミッターを解除しています。例えば「Woolich Racing」や「Rapid Bike」などのECUチューニングツールが用いられます。
ただし、これらの改造は自己責任であり、メーカー保証が効かなくなる・違法改造に該当する可能性がある・車検に通らないなどのリスクもあります。また、法定速度を超えた運転は重大な違反ですので、サーキットなどでの利用を前提とするべきです。
180km/h以上出すにはどんな環境が必要か
サーキットを除く公道で180km/h以上を出すのは非常に危険であり、絶対に推奨できません。仮にサーキット走行を行う場合でも、装備・ライダーのスキル・安全対策が重要です。
また、リミッターが解除されていなくても180km/hに到達するまでの加速感や旋回性能は、ZX-6Rの大きな魅力。無理に最高速を追い求めず、安全かつ楽しいライディングを重視したいところです。
実例:ZX-6Rオーナーの声
ある2020年式ZX-6Rのオーナーは「高速道路の追い越しでスムーズに170km/h程度までは出るが、そこから先で頭打ち感がある」と語っています。この感覚が速度リミッターの影響によるものかどうかはECUのバージョンによっても異なるようです。
一方で、ECUチューニングを施したユーザーは「サーキットで230km/hまで確認済み」との情報もあり、仕様次第でかなり異なります。
まとめ:リミッターの有無は仕様次第。安全第一で楽しもう
ZX-6R(2020年モデル)は非常に高性能なスポーツバイクですが、日本仕様には速度リミッターが搭載されている可能性が高いです。180km/h以上を出すには、ECUの状態・仕様・使用環境をよく確認し、必要であれば適切なチューニングを行う必要があります。
しかし、最も大切なのは安全運転。速度ではなく、バイク本来の楽しさを重視して、サーキットなど適した環境でその性能を引き出しましょう。
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