バイクが故障して動かなくなった場合、レッカーサービスが手配できないときは自分で修理工場まで運ぶしかありません。特に距離が3km程度であれば「手押しで行けるかも」と考える方も多いでしょう。この記事では、バイクを手押しで運ぶときに気をつけるべき法律やルール、安全対策、そして現実的な注意点まで解説します。
バイクを公道で手押ししても法的に問題ないのか?
結論から言えば、バイクを手押しして公道を歩くこと自体は違法ではありません。道路交通法においても、原動機が作動していない状態で手押ししていれば「歩行者」とみなされます。
ただし、例外として歩道を押して通ることは認められず、基本的には車道の左側を歩行者として歩く形になります。大型バイクや交通量の多い道路では特に注意が必要です。
安全にバイクを手押しするための基本的な準備
まず、押しやすい服装と手袋、滑りにくい靴を用意しましょう。バイクは想像以上に重く、長距離を押すとなると体力と集中力が求められます。
次に、日中の明るい時間帯を選ぶこと。夜間の手押しは反射ベストやライトを使っても危険が伴います。交通量が少ない時間帯を選び、できる限り幹線道路を避けて裏道を使うようにしましょう。
実例:3kmを押して歩いたライダーの体験談
たとえば、神奈川県内でバイクが動かなくなった20代のライダーは、最寄りの修理工場まで約3.5kmを手押しで運んだ経験があります。「体力的にはきつかったが、交通量の少ない早朝を選んだので、比較的安全にたどり着けた」と語っています。
途中で休憩を挟みながら歩道と路肩を使い、2時間弱かけて運んだとのこと。ポイントは「焦らずゆっくり運ぶ」ことだったそうです。
絶対に避けるべきケースと注意点
高速道路や自動車専用道路での手押しは厳禁です。これらの道路は歩行者の通行が禁止されており、たとえエンジンがかかっていなくても通行できません。
また、坂道が多いルートでは転倒や車両の暴走のリスクもあるため、地図アプリでルートを事前に確認し、なるべく平坦な道を選びましょう。
レッカーが頼めない場合の代替手段
民間のレッカー業者だけでなく、JAFや自動車保険のロードサービスにも確認してみましょう。中には当日予約不要で対応してくれるサービスもあります。
また、バイク輸送専門の業者もあるので、次回以降のために連絡先をスマホに登録しておくと安心です。
まとめ:バイクを手押しで運ぶのは最終手段。安全対策とルート確認を忘れずに
バイクを自力で修理工場まで押して行くのは、物理的には可能ですが体力と注意力が求められます。交通ルールを守り、交通量の少ない時間帯を選び、安全第一で行動しましょう。
理想的にはレッカーやロードサービスを使いたいところですが、万が一それが難しい場合でも、今回ご紹介したポイントを押さえておけば安全に目的地までたどり着けるはずです。
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