スピード違反で累積15点に達した場合の行政処分の流れと注意点

運転免許

スピード違反で一発免停や免許取消になるケースは、意外にも多く発生しています。特に短期間での複数回の違反がある場合、どのような処分になるのか混乱する方も少なくありません。本記事では、50km超過と29km超過の違反が発生したケースを例に、点数制度や処分の考え方について詳しく解説します。

交通違反点数制度の基本と累積の考え方

日本の交通違反に対する行政処分は、過去3年以内の累積点数をもとに判断されます。たとえば速度超過によって6点の違反があり、その後さらに9点が加算されると、合計15点で処分対象となります。

違反日が前後していても、処分が確定するまでに新たな違反があった場合、その点数も累積対象になります。

別々の違反は個別に扱われるのか?

多くの人が誤解しやすい点ですが、違反は「発生日」ではなく、「処分確定日」を基準にまとめて評価されるのが原則です。したがって、例えば50km超過の違反に対して処分が確定する前に29km超過をしてしまった場合、この2つの違反は合算されて処分が下される可能性が高いです。

一方、最初の違反についてすでに処分が確定していた場合、その後の違反は新たにカウントされるため、別々に扱われることになります。

免許取消や免停の基準と対象点数

違反点数が15点に達すると、初回違反者の場合「免許取消(欠格期間1年)」となるのが通常です。ただし過去に処分歴があると、欠格期間は長くなります。

免許停止処分の場合は点数が6〜14点(過去1年以内に処分歴なし)となります。15点に到達した場合、免許停止を超える「取消」処分になるため注意が必要です。

処分までの流れと聴聞手続きについて

点数が累積された場合、免許センターから「意見の聴取通知書」が届きます。出頭せずに欠席した場合でも処分は自動的に進行し、通知に基づいて免停や取消処分が下されます。

また、処分通知までの期間中にさらに違反が加算されると、その分の点数も反映されることになります。

違反を重ねた場合の現実的な対処法

このような場合、速やかに違反履歴を確認し、現在の累積点数を免許センターで確認することが重要です。

また、意見の聴取に出席することで、処分軽減(たとえば免許停止にとどめるなど)の可能性がある場合もあります。出席の有無は処分内容に影響を与えるため、軽視せず判断しましょう。

まとめ:違反は「処分確定日」までに起きたものは累積される

複数のスピード違反が短期間に発生した場合、それぞれの処分が確定するまでの間に起きた違反は、まとめて評価され、最終的な行政処分が決定されます。結果として免許取消や長期の免停となる可能性もあります。

事態を正しく把握し、必要に応じて弁護士など専門家へ相談することも選択肢として考えましょう。

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