バイクのカウルやシートカウルなどの外装パーツを探していると、「白ゲル」「白ゲル仕上げ」「白ゲルコート」といった表記を見かけることがあります。白という言葉が入っているため、白い塗料で塗装された状態を想像する人も多いですが、実際には少し意味が異なります。
この記事では、バイク外装で使われる白ゲル塗装の意味や、通常の塗装との違い、購入後に必要な作業について詳しく解説します。
白ゲル塗装とは白い塗料で塗った状態ではない
白ゲルとは、FRP製パーツの表面に使用される「ゲルコート」という樹脂層のことです。FRP製品を製造する際、表面の仕上げとして最初に型へゲルコートを塗り、その上からガラス繊維と樹脂を積層して製品を作ります。
白ゲルの場合、ゲルコート自体に白色の顔料が含まれているため、完成したパーツの表面が白く見えます。しかし、これは完成塗装ではなく、あくまで素材の表面処理です。
つまり「白ゲル仕上げ」と書かれている外装パーツは、白く塗装済みでそのまま装着できる状態という意味ではありません。
白ゲルと通常の塗装の違い
一般的なバイクの外装塗装は、下地処理、サフェーサー、カラー塗装、クリア塗装など複数の工程を経て完成します。
一方、白ゲルのFRPパーツは、表面保護や成形時の仕上げを目的とした状態です。そのまま使用することも不可能ではありませんが、紫外線や傷への耐久性、見た目の美しさを考えると、最終的には塗装することが一般的です。
例えば、白ゲルのカウルを購入して車体へ取り付ける場合、そのまま白いカウルとして使う人もいますが、純正色や好みのカラーへ塗装して仕上げるケースが多くあります。
バイク外装で白ゲル仕上げが多い理由
FRP製のバイク外装パーツでは、白ゲル仕上げがよく採用されています。理由は、製造工程で表面をきれいに仕上げやすく、塗装前の下地としても扱いやすいためです。
また、購入者が自分の好きなカラーへ塗装することを前提に販売されるカスタムパーツでは、白ゲル状態で販売することで価格を抑えられるメリットがあります。
例えばレース用カウルや社外FRPカウルでは、車体カラーに合わせて塗装する人が多いため、メーカー側は白ゲル仕上げで提供することが一般的です。
白ゲルパーツを購入した後に必要な作業
白ゲルの外装を購入した場合、きれいに仕上げるには塗装前の下処理が重要です。
- 表面の汚れや油分を除去する
- 必要に応じて表面を研磨する
- 傷や巣穴をパテで補修する
- サフェーサーで下地を整える
- カラー塗装とクリア塗装を行う
FRP製品は製造時に細かな凹凸やピンホールが残る場合があります。そのため、純正外装のような仕上がりを目指す場合は、下地作りに時間をかけることが大切です。
簡単な補修や塗装であればDIYでも可能ですが、ツヤや耐久性を重視する場合は専門の塗装業者へ依頼する方法もあります。
白ゲルのまま使用する場合の注意点
白ゲル状態でも装着して走行することはできますが、長期間使用する場合はいくつか注意点があります。
ゲルコートはある程度の耐久性がありますが、塗装された外装と比べると紫外線による劣化や汚れの付着が起こりやすくなります。
また、白ゲル表面に傷が入ると補修跡が目立ちやすいため、長くきれいな状態を保ちたい場合は塗装して使用することがおすすめです。
まとめ|白ゲルは塗装済みではなくFRP外装の下地状態
バイク外装でいう白ゲルとは、白いペンキで塗装された状態ではなく、FRPパーツ表面のゲルコート層が白色になっている状態を指します。
そのため、白ゲル仕上げのカウルを購入した場合は、基本的には塗装前提のパーツと考えると分かりやすいでしょう。
白ゲルはカスタムペイントのベースとして扱いやすく、好きなカラーに仕上げられるメリットがあります。FRP外装を購入する際は、白ゲルの意味を理解したうえで、自分に合った仕上げ方法を選ぶことが大切です。


コメント