近年の低粘度オイル指定車が増える中で、指定外のオイルを使うことで車にどのような影響があるのか気になる方も多いでしょう。特に走行距離が17万kmを超えるC26セレナで、指定オイルが0W-16のところに5W-30を使用した場合、エンジンにどのような影響があるのかを解説します。
0W-16と5W-30の粘度の違い
エンジンオイルの「0W」や「5W」は低温時の流動性、「16」や「30」は高温時の粘度を表しています。0W-16は非常に低粘度で、燃費性能の向上や冷間始動性を重視した仕様に最適です。
一方、5W-30は中程度の粘度であり、高温・高負荷に強いという特徴がありますが、0W-16よりも燃費やレスポンスが若干劣る可能性があります。
5W-30使用による主な影響
指定が0W-16である車に5W-30を使用した場合、以下のような影響が考えられます。
- エンジン内部の抵抗増加により燃費が悪化
- 冷間時の始動性や油圧の立ち上がりがやや鈍る
- 高走行車やオイル消費の多いエンジンでは保護性能が高まる可能性
このように一概に「悪い」とは言えず、車の状態によっては適度な粘度アップが有効なケースもあります。
17万km超のC26セレナならではの事情
C26セレナは長寿命化されたエンジンを搭載しているものの、17万kmという走行距離はオイルシールやピストンリングの摩耗が進んでいる可能性が高いです。
このような高走行エンジンでは、わずかに粘度を上げることでオイル漏れの抑制やエンジンノイズの低減に繋がることもあります。5W-30はその点で有利に働くケースもあります。
実例:ユーザーの体験談
同様にC26セレナで17万km超のユーザーが5W-30を使用した結果、次のような声があります。
- 「燃費は少し落ちたけど、エンジン音が静かになった」
- 「夏場の渋滞でも安心感があった」
- 「オイル消費が減って交換サイクルが伸びた」
このように、高粘度にすることで実用上メリットを感じている人も一定数存在します。
メーカー保証や注意点
一方で、メーカーが指定しているオイル以外を使用すると、万一の故障時に保証対象外となるリスクもあります。ディーラーや整備工場と相談し、あくまで自己責任で選択しましょう。
また、寒冷地や冬場に粘度の高いオイルを使用すると、始動不良やオイル循環の遅れが起きやすくなる点にも注意が必要です。
まとめ
C26セレナの指定オイルが0W-16である場合、基本的にはその粘度を守るのがベストです。しかし、17万kmを超えた高走行エンジンでは、あえて5W-30を使うことで得られる保護効果や静粛性の向上といった利点もあります。使用目的や環境に応じて、慎重に選びましょう。
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