バイクのカスタムとしてミラーウィンカーの増設を検討する際、車検に適合するかどうかは重要なポイントです。特に他車種の純正ミラーを流用する場合、保安基準を満たしているかを確認する必要があります。
ミラーウィンカーの保安基準
バイクのウィンカーに関する主な保安基準は以下の通りです。
- 灯光の色は橙色(オレンジ)であること
- 光源のワット数が10W以上60W以下であること
- 照明部の面積が7㎠以上であること
- 毎分60回~120回の一定周期で点滅すること
- バイクの中心面に対して左右対称に取り付けられていること
- 地上2.3m以下の位置に取り付けられていること
- フロントウィンカーの最内縁が240mm以上離れていること
- リアウィンカーの発光面の中心が150mm以上離れていること
- 内側方向20°、外側方向80°の範囲から視認できること
これらの基準を満たすことで、ミラーウィンカーの増設が車検に適合する可能性が高まります。
他車種純正ミラーの流用時の注意点
他車種の純正ミラーを流用する場合でも、以下の点に注意が必要です。
- ウィンカーの点滅速度が毎分60回~120回の範囲内であること
- ウィンカーの明るさが適切であること(昼間に100m離れた位置から確認できる明るさ)
- ウィンカーレンズにひび割れや著しい汚れがないこと
- 取り付け位置が保安基準に適合していること
特に、ウィンカーの点滅速度や明るさは、他車種の純正ミラーでも基準を満たしていない場合がありますので、事前に確認することが重要です。
ミラーの保安基準
ミラー自体にも以下の保安基準があります。
- 鏡面の面積が69㎠以上であること
- 円形のミラーは直径94mm以上150mm以下であること
- 円形以外のミラーは、鏡面の大きさが120mm×200mm未満で、直径78mmの円が収まる形状であること
- 左右両方にミラーが取り付けられていること
- ハンドルの中心からミラーの中心点が280mm以上外側に取り付けられていること
これらの基準を満たしていない場合、車検に通らない可能性があります。
車検に通すためのポイント
ミラーウィンカーを増設して車検に通すためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- ウィンカーとミラーの保安基準をすべて満たしていること
- 取り付け位置や角度が適切であること
- ウィンカーの点滅速度や明るさが基準内であること
- 取り付け後に実際に点灯確認を行い、視認性を確認すること
また、取り付けるミラーウィンカーが「車検対応」や「保安基準適合品」と明記されている製品を選ぶと安心です。
まとめ
ミラーウィンカーの増設は、バイクのカスタムとして魅力的ですが、車検に通すためには保安基準をしっかりと確認し、適切な製品を選ぶことが重要です。特に他車種の純正ミラーを流用する場合でも、基準を満たしているかを事前に確認し、取り付け後には点灯確認を行いましょう。これらのポイントを押さえることで、安全かつ合法的にカスタムを楽しむことができます。
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