若いうちにスポーツカーを手に入れたいという夢を抱く方は少なくありません。スバルBRZのような魅力的なクーペに憧れる大学生も多いでしょう。しかし、購入後の維持費や返済計画など、実際には慎重な判断が求められます。今回は、大学生がクルマを持つ際の注意点やおすすめの選択肢について解説します。
学生がクルマを分割で買うことのリスク
車両価格を分割で支払う「オートローン」は、学生でも利用可能な場合がありますが、注意が必要です。月6〜7万円のバイト代では、ローン返済・保険・ガソリン代・維持費をカバーするのは困難です。
仮に200万円のBRZを5年ローン(金利3%)で購入した場合、毎月の返済額は約35,000円。加えて、自動車保険(未成年で月1〜2万円以上が相場)やガソリン代などを考えると、収入のほとんどをクルマに費やすことになり、生活が圧迫されかねません。
維持費の現実:車両代以外にかかるお金とは
車を持つには車両代だけでなく、毎月または年ごとに必要なコストが発生します。具体的には以下のような費用があります。
- 自動車保険(任意保険):若年層は高額で、月1〜2万円が相場
- ガソリン代:月3,000〜1万円(走行距離による)
- 駐車場代:地方なら無料〜5,000円、都市部で月1万円以上
- 車検・整備費:2年に1回で10万円前後
- 自動車税・重量税:毎年数万円
たとえ車両価格を分割にしても、これらの「見えにくい出費」が家計を圧迫する原因になります。
親からの譲渡車や中古車活用の可能性
現在お父様から譲渡された車に乗っているとのことですが、見た目の傷があっても、日常の足としては十分機能します。査定額がつかなくても、維持費が抑えられることは大きなメリットです。
どうしても車を変えたい場合は、維持費の安いコンパクトカーや軽自動車の中古車を検討するのも一つの選択肢です。これなら任意保険も安く、燃費も良好です。
どうしてもBRZが欲しいなら?
BRZを諦めきれない場合、以下のようなアプローチを取るのが現実的です。
- 社会人になってから購入する:安定した収入があればローン返済も現実的に
- 貯金を優先し、頭金を多めに用意する
- カーシェアやレンタカーで一時的にBRZを楽しむ:憧れの車を体験でき、後悔も少なくて済む
クーペは「独身時代に乗りたい車」という考え方もありますが、結婚後も趣味として維持する方もいます。焦らず、じっくりタイミングを見て検討するのが後悔のない選択です。
学生でもできる!無理のない車の持ち方
学生が無理なく車を持つには、以下のような工夫が必要です。
- 軽自動車や維持費の安い車種を選ぶ
- 任意保険の見積もりを複数社で取る
- ローンではなく現金購入を目指して貯金する
- 親の名義で保険に加入する(※合法かつ条件次第)
無理のない範囲で自分に合った車選びをすることで、学生生活をより快適に過ごすことができます。
まとめ:焦らず、計画的にカーライフを
BRZのようなスポーツカーに憧れる気持ちはよくわかりますが、学生の収入では維持が難しいのが現実です。ローンを組むよりも、社会人になってからの購入を目指した方が無理なく、満足度の高いカーライフを送れるでしょう。今は貯金を重ねつつ、カーシェアやレンタカーで楽しむのも一つの手です。
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