既に普通二輪(MT)免許を取得している方が、これから普通自動車免許を取得しようとする場合、教習所での扱いや必要な学科・技能教習、そして費用に違いがあるのか気になるところです。本記事では、普通二輪免許所持者が普通車免許を取る際のポイントを詳しく解説します。
■普通二輪免許所持者は学科教習が一部免除される
すでに普通二輪免許(MT)を持っている場合、普通車免許取得に際して学科教習の一部が免除されます。具体的には以下のような違いがあります:
- 26時限 → 約16時限へ短縮(学科)
- 技能教習については変わらずMT車で19時限(AT限定なら13時限)が必要
これにより、学科試験(本免)対策の負担が軽くなりますが、効果測定や卒業検定は当然ながら別途必要です。
■料金が安くなる理由とは?
学科が免除されることで教習料金も割安になります。通常の教習料金(初めての免許取得)の場合、30万円前後が一般的ですが、普通二輪免許を持っていれば、約20万〜25万円ほどに抑えられるケースが多いです。
ただし、教習所によって価格設定やプラン内容に差があるため、[参照]コヤマドライビングスクールの二輪所持者向けプランなどを参考に、各教習所のサイトをチェックしておくと安心です。
■技能教習は免除されない!運転経験があっても必要
たとえ二輪車で多くの走行経験があっても、自動車はまったく操作が異なるため、技能教習は一切免除されません。教習所での運転練習や路上教習を通じて、安全運転に必要な技術や判断力を身につける必要があります。
また、MT車を選ぶとクラッチ操作や坂道発進などの練習が必須となるため、苦手な方はAT限定を検討することも選択肢です。
■二輪免許があると学科の理解がスムーズに
実は、すでに普通二輪の学科を受講・合格している人は、交通法規・標識・危険予測といった多くの知識が身についている状態です。これは、普通車の学科にも共通する要素であり、復習レベルで済む点が大きなメリットです。
学科試験対策に費やす時間を減らし、その分技能教習や実地練習に集中できるのは、精神的にも負担軽減につながります。
■教習所選びのポイント:二輪所持向けの専用コース
教習所によっては、「二輪免許所持者限定プラン」や「短期集中コース」が用意されている場合があります。これらは教習スケジュールが短縮されたり、料金がパック化されてお得になることが多いです。
一例として、都市圏の教習所では「普通二輪MT免許所持者限定の普通車ATプラン(14日間)」などがあり、効率よく普通車免許を取得したい方に人気です。
■まとめ:普通二輪MT免許は普通車免許取得を有利にする
普通二輪免許(MT)を持っている方が普通自動車免許を取得する際は、学科の一部免除、料金の軽減、学科理解のしやすさといった明確なメリットがあります。
効率よく免許を取りたい方は、教習所選びの際に「二輪所持者向けコース」の有無を確認し、自分に合ったプランで取得を目指すと良いでしょう。
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