KOBELCOのスクリューコンプレッサー、特にVS410ADモデルを使用している場合、オイル油量が適正であることは非常に重要です。オイル油量の管理が適切でないと、コンプレッサーの性能が低下し、故障の原因となる可能性があります。ここでは、オイル油量が上限と下限の赤ラインの間に適切に位置していることが求められますが、運転中のオイル油量がどのように変化するかについて解説します。
オイル油量の確認方法
KOBELCOのスクリューコンプレッサーでは、オイル油量を確認するために赤ラインが設定されています。通常、赤ラインの中間が目安となりますが、運転中の油量について具体的に理解しておくことが重要です。
「運転中」という表現について混乱が生じることが多いですが、通常はエアーを送る稼働状態でのことを指します。稼働中にオイル油量がどのように変化するのかについての理解を深めていきましょう。
アイドリング中の油面と稼働中の油面の違い
アイドリング状態での油面は、通常、上限ラインを超えていることがあります。これは、エンジンが低速で回転している状態であり、オイルの流れが穏やかで圧力が低いため、油面が高く表示されることがあります。
一方、エアーを送っている稼働中の状態では、オイルの圧力が上がり、オイルがエアコンプレッサー内を流れる速度が速くなります。このため、油面は下限ラインまで下がることがありますが、これは正常な動作範囲内です。
オイル油量が安定するタイミング
オイルの油面が安定するのは、通常、稼働を開始してから数分後です。最初は油面が変動することがありますが、稼働し続けると油量は安定し、上限下限のラインの中で安定した範囲に収まるのが理想です。
もし、アイドリング時に油面が上限ラインを超えていて、稼働を始めた際にすぐに油面が下がる場合、それはオイルの圧力が安定する過程での正常な現象です。再び油面が上限ラインに戻るのは、オイルの循環が安定したためです。
適正な油面の維持方法
オイル油量の適正な維持のためには、定期的にオイル交換を行い、適切なオイルレベルを保つことが重要です。運転中に油面が安定しない場合、オイルの種類や量が不足している可能性もありますので、その場合は早急に点検を行いましょう。
また、オイル交換の際には、コベルコ純正オイルを使用し、指定されたオイル量を守ることが、コンプレッサーの長寿命化に繋がります。オイルの管理が不十分だと、コンプレッサー内部にダメージが蓄積し、最終的に故障を引き起こすことがあります。
まとめ
KOBELCOスクリューコンプレッサーのオイル油量は、運転中とアイドリング中で異なる挙動を示すことが一般的です。運転中はオイルが循環し、油面が下がることがありますが、それは正常な動作です。オイル油量が上限と下限の赤ラインの間に安定していることが理想であり、オイル管理を適切に行うことで、コンプレッサーのパフォーマンスと寿命を守ることができます。
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