1982年式ショベルFXBが走行中にストールする原因と対処法|電装系トラブルの可能性を検証

車検、メンテナンス

旧車ショベルFXBにおいて、走行中の突然のストールや電装系トラブルは珍しくありません。特に、サーキットブレーカーが作動するような現象は、原因を正しく特定しないと再発を繰り返す可能性があります。

よくある電装トラブルの基本的な原因

サーキットブレーカーが落ちる場合、主に以下のような問題が考えられます。

  • 過電流や接触不良による保護回路の作動
  • イグニッションコイルやレギュレーターの異常
  • 古い配線による劣化や断線

特にショベルFXBのような車両では、経年劣化した電装部品の影響が顕著に表れるため、定期的なチェックとリフレッシュが重要です。

考えうる具体的な原因

以下のような要因を個別に検証していく必要があります。

  • イグニッションスイッチの接点不良:スイッチ内部の接点が消耗していると、キーON時に電流が正しく流れずブレーカーが作動することがあります。
  • ボルト・ナットの緩み:アースポイントの緩みや、バッテリーターミナルの接触不良でも過電流状態となり異常が生じます。
  • イグニッションコイルのリーク:ショベルの持病とも言えるコイル不良は、抵抗値のずれや内部ショートにより異常電流を発生させることがあります。

また、レギュレータやジェネレーターの不具合も考慮すべきポイントです。

症状別の診断のヒント

同様の症状に陥ったユーザーの事例では、下記のようなパターンが報告されています。

  • 点火系が完全に停止:コンデンサやポイント不良、イグニッションコイルの断線
  • 走行中に瞬間的にストール:メインハーネスの断線または導通不良
  • スイッチをひねると即座にブレーカーが落ちる:配線のショートまたはアクセサリー系統での異常

このように、現象の出方によって故障箇所の絞り込みが可能です。

対処方法と修理の優先順位

以下の順序で点検・対応していくことをおすすめします。

  1. バッテリー、ターミナル、アースの点検と再締め付け
  2. イグニッションスイッチの分解清掃または交換
  3. イグニッションコイルの抵抗測定(1次:3~5Ω、2次:10kΩ以上)
  4. ジェネレーターとレギュレーターの出力確認
  5. メインハーネス全体の導通チェック

ここまで実施すれば、ほとんどの原因を網羅できるはずです。

まとめ:旧車の電装は予防整備が重要

ショベルFXBのような旧車では、突発的な電装トラブルを未然に防ぐためにも、定期的なメンテナンスと配線の刷新が欠かせません。サーキットブレーカーの作動は、愛車が発する「異常のサイン」です。焦らず冷静に原因を突き止め、信頼できるショップで診断を受けることも視野に入れてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました