ヤマハ・ビラーゴ250はそのクラシカルなデザインとカスタムの自由度から、多くのライダーに愛されています。特にフロントフォークの延長は、チョッパースタイルに仕上げる際の人気カスタムのひとつですが、単にフォークを延ばすだけでは済まない部分もあるため、慎重な判断が必要です。
フロントフォークを15cm延長するカスタムとは?
ビラーゴ250のフォーク延長は、アウターチューブ延長や延長ジョイントの取り付けによって実現します。15cmという延長は見た目のインパクトも大きく、フロントの車高が上がり、ハンドル位置や操作性にも影響を与えます。
このカスタムは見た目だけでなく、車体バランスや制動性能、安全性に関わるため、延長に伴う補機類の対応も重要です。
延長に伴い確認すべきケーブル・ホース類
フォークを15cm延長した場合、最も影響を受けやすいのが「フロントブレーキホース」と「スピードメーターケーブル」です。どちらもハンドルの動きやサスペンションの沈み込みを考慮した余長が必要です。
これらが短いままだと、ハンドルを切った際やフォークが伸びた状態でテンションがかかりすぎて破断や機能不全を引き起こす可能性があります。15cm延長では、多くの場合で延長ブレーキホース(ステンメッシュ推奨)とロングメーターケーブルが必要となります。
ハンドル周りのケーブル類も確認を
さらに注意が必要なのが、クラッチワイヤー、スロットルワイヤー、チョークワイヤーなどのケーブル類。純正でもある程度の遊びがありますが、フォーク延長によりハンドル位置や可動域が変化するとこれらの長さも不足する可能性があります。
特にアップハンドルと組み合わせるカスタムをする場合は、ケーブルの取り回しを再設計するか、専用のロングケーブルに交換することをおすすめします。
実例:15cm延長で必要だった部品構成
- フロントブレーキホース(20〜30cm延長)
- スピードメーターケーブル(+15〜20cm)
- クラッチ・アクセル・チョークケーブル(必要に応じて)
- 延長フォークジョイント or 延長チューブ
- 場合によりステムやライトステーの再調整
延長量や装着パーツによって変動しますが、多くのビラーゴカスタマーはこれらの交換を前提にしています。
整備や保安基準への配慮も忘れずに
フォークの延長によって車体の全高や前傾姿勢が変わることで、構造変更申請が必要となる場合や、車検非対応となるリスクもあります(車検がない250ccでも公道での使用を前提とした整備は必要)。
また、ステアリングの切れ角やライトの照射角度の調整も行い、安全性を損なわない範囲でのカスタムに留めることが重要です。
まとめ:15cmの延長はケーブル交換が基本
ビラーゴ250のフロントフォークを15cm延長する場合、ブレーキホースとメーターケーブルはほぼ確実に交換が必要です。さらに、他のワイヤー類の延長も検討すべきで、見た目のスタイルと安全性の両立には細かな調整が求められます。
カスタム前には、信頼できるショップや経験者のアドバイスを参考にし、必要なパーツをしっかりそろえてから作業に取りかかるのがベストです。
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