ブレーキを踏んで車が停止する直前に「カチャカチャ」「ガチャガチャ」といった機械的な音が聞こえると、故障ではないかと不安になる方も多いです。特に新車購入時から同じ音が続いている場合、正常な作動音なのか不具合なのか判断が難しいものです。
この記事では、ブレーキ停止直前に発生する異音について考えられる原因や、確認すべきポイント、修理や点検を依頼する際の注意点について詳しく解説します。
ブレーキを踏んで停止直前に音が出る主な原因
車が停止する直前は、ブレーキ周辺の部品や電子制御システムが細かく動作するタイミングです。そのため、必ずしも異常ではなく、車両の構造上発生する作動音の場合があります。
一方で、部品の取り付け状態や摩耗によって音が発生するケースもあります。音の種類や発生する条件を確認することで、原因をある程度絞り込むことができます。
特に「停止する直前だけ」「毎回同じタイミング」「新車時から変化がない」という場合は、メーカーが想定している作動音である可能性もあります。
ABSやブレーキ制御装置による作動音の可能性
近年の車にはABS(アンチロック・ブレーキ・システム)や横滑り防止装置など、多くの電子制御システムが搭載されています。
これらのシステムでは、ブレーキ制御のために内部のバルブやポンプが作動することがあり、その際に「カチッ」「カチャカチャ」といった音が聞こえる場合があります。
例えば、低速で停止する直前や、ブレーキを弱く踏んだ状態で最後に車が止まる瞬間だけ音がする場合は、電子制御系の作動音である可能性があります。
ブレーキパッドやキャリパー周辺から発生する異音
ブレーキ周辺には、ブレーキパッド、キャリパー、シム、スプリングなど多くの部品があります。これらにわずかな隙間があると、停止直前の車体の揺れによって音が発生することがあります。
特に低速時はエンジン音や走行音が小さいため、普段は気にならない小さな音でも聞こえやすくなります。
例えば、ブレーキを踏みながら前後に少し荷重が移動するタイミングで「カチャ」という音が出る場合、ブレーキ部品の遊びや固定部分を確認する必要があります。
電動パーキングブレーキ搭載車で考えられる原因
最近の車では、レバー式ではなく電動パーキングブレーキを採用している車種が増えています。電動パーキングブレーキはモーターやギアを使用して作動するため、作動時に機械音が発生します。
車種によっては、完全停止付近でパーキングブレーキ制御やオートブレーキホールド関連の動作が行われ、その音が聞こえる場合があります。
新車購入直後から同じ音が発生している場合は、同型車でも同じ音がするかディーラーで確認してもらうと判断しやすくなります。
異常な異音か判断するためのチェックポイント
ブレーキ停止時の音を確認するときは、以下のポイントをチェックすると原因特定の手掛かりになります。
- 音が発生するのは停止直前だけか
- ブレーキを踏む強さによって音が変化するか
- 走行中にも同じ音が発生するか
- ハンドルやペダルに振動がないか
- 警告灯が点灯していないか
例えば、音だけで走行性能やブレーキ性能に変化がなく、購入時から同じ状態であれば緊急性が低い場合もあります。
しかし、以前より音が大きくなった、金属が擦れるような音に変化した、ブレーキの効きに違和感がある場合は早めの点検がおすすめです。
ディーラーや整備工場で確認するときの伝え方
異音の点検を依頼するときは、「ブレーキを踏むと音がする」だけでは原因特定が難しい場合があります。
「停止する約1秒前に毎回発生する」「低速時のみ」「新車時から発生している」「カチャカチャという金属音」など、具体的な状況を伝えることで整備士が確認しやすくなります。
可能であれば、スマートフォンで音を録音したり、整備士に同乗してもらって実際に音を確認してもらうことも有効です。
まとめ
ブレーキを踏んで停止直前に発生する「カチャカチャ」「ガチャガチャ」という音は、ABSなどの電子制御装置や電動パーキングブレーキなどによる正常な作動音の場合があります。
一方で、ブレーキ周辺部品の隙間や固定状態が原因で発生するケースもあるため、音の変化や走行時の違和感には注意が必要です。
新車購入時から同じ音が続いている場合でも、不安な場合はディーラーで同型車の状態と比較してもらうことで安心できます。異音は原因を早めに確認することが、安全なカーライフにつながります。


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