GR86やロードスターのようなスポーツカーは、走りの楽しさを求める人にとって憧れの存在です。しかし、新車で購入を検討する際には「維持費が高くつくのでは?」という不安もつきものです。本記事では、普通車と比較しながらスポーツカー特有の維持費の要素をわかりやすく解説していきます。
基本的な維持費:普通車とスポーツカーの違い
スポーツカーでもGR86やロードスターは比較的ライトウェイトなモデルで、排気量もそれほど大きくなく、自動車税や重量税などの基本的な維持費は一般的な普通車と大きく変わりません。
ただし、スポーツカー特有の仕様がいくつかあり、年間を通して差が出る可能性があります。以下で項目別に具体的に見ていきましょう。
燃料代:ハイオク仕様の影響と注意点
GR86もロードスターもハイオク仕様ですが、GR86は一部レギュラー対応が可能という情報もあります。ただし、エンジン性能や寿命に影響が出るリスクがあるため、推奨はあくまでハイオクです。
例えば、年間1万kmを走行し、燃費が12km/Lと仮定すると、必要な燃料は約833L。ハイオクとレギュラーで1Lあたり約10~15円差があるとすれば、年間で約8,000〜12,000円の差になります。
タイヤ・消耗品のコストが高め
スポーツカーは走行性能を重視しているため、タイヤがハイグリップ・扁平率の低い高価なものが標準装着されていることが多いです。特にGR86は18インチタイヤが標準で、4本交換で10万円以上かかるケースも。
ブレーキパッドやオイルもスポーツ走行に耐えるスペックが要求される分、価格が高めで、交換サイクルも早くなりがちです。
任意保険料の違い
任意保険においても、スポーツカーはリスクが高いと見なされることがあり、同じ年齢や等級でも保険料が高めに設定される傾向があります。特に20代の若年層では年間10万円以上になることも珍しくありません。
ただし、保険会社や契約内容(車両保険の有無など)によって金額差が大きいため、複数社での見積もりは必須です。
車検・整備費用の実態
スポーツカーは車高が低く、構造が一般車と異なる部分が多いため、整備時に専用の対応が必要となるケースもあり、作業費がやや割高になる可能性があります。
例えば、マフラーや足回りなど、スポーツ走行によって消耗が進みやすい部位があり、それらの整備・交換費用は普通車よりも高くつくことが想定されます。
実際のユーザーの声:維持費は覚悟の上で
GR86ユーザーの声では「タイヤ代や保険はそれなりにかかるが、楽しさには変えられない」「レギュラーを入れて走れるけど、やっぱりハイオクで本来の性能を感じたい」といった意見が多く見られます。
ロードスターに乗る人からは「車両自体が軽いため燃費も良く、部品代も比較的安め」「自分で整備できる範囲が多いので意外と維持費は安く済む」という声もあります。
まとめ:維持費はやや高め、だが納得できる範囲
GR86やロードスターは一般的な普通車に比べて、燃料費・タイヤ・保険・整備の面で維持費がやや高くつく傾向があります。ただし、圧倒的な走行性能や運転の楽しさを求める人にとっては、それらのコストは”納得できる対価”といえるでしょう。
購入前には、初期費用だけでなく長期的な維持費の見通しも立てておくことが大切です。スポーツカーとの付き合いはコスト以上の喜びをもたらしてくれるはずです。
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