車検後に「燃費が悪くなった」と感じた経験はありませんか?18km/Lから12km/Lへと大幅に落ちると、さすがに不安になりますよね。実は、これは珍しい現象ではなく、いくつかの原因と対策が存在します。本記事では、車検後に燃費が下がる理由と、確認すべきポイントを丁寧に解説します。
なぜ車検後に燃費が悪化するのか?
車検直後に燃費が下がる主な原因には以下のような要因があります。
- ECU(電子制御ユニット)のリセット
- タイヤの空気圧調整
- エンジンオイルやパーツの交換による摩擦抵抗
特にECUのリセットは、燃調やアイドリング学習が初期化されるため、一時的に燃費が悪化するケースがあります。
実際の事例:燃費が6km/Lも悪化したケース
あるハイブリッド車のユーザーは、車検前は約18.5km/Lだった燃費が、車検後には12km/L台まで低下したといいます。
この方は、整備時にタイヤ空気圧を指定より高く設定されていたことが影響していたことが後に判明。正しい空気圧に戻したことで、元の燃費に近づいたとのことです。
燃費低下時に確認すべきチェックポイント
- タイヤの空気圧:低すぎても高すぎても燃費に悪影響。
- オイルの粘度:粘度が高いと摩擦抵抗が増し燃費が悪化。
- エンジンフィーリング:加速が重い、アイドリングが不安定などがあれば再点検を。
- ブレーキの引きずり:パッドやキャリパー整備後に引きずっている場合も。
特にディーラーや整備工場によっては「燃費に無関係」と見なされる項目でも、実際には大きな影響があることも。
走行環境の変化にも注意
燃費は整備内容だけでなく、環境や運転状況にも左右されます。
例:お盆・夏季などエアコンの使用頻度が増す時期は、燃費が一時的に落ちやすいため、車検とタイミングが重なると「車検が原因かも」と感じてしまうことがあります。
燃費悪化への具体的な対策
- 燃費計をリセットして再計測してみる
- 2〜3週間走って様子を見る
- 異常が続く場合は整備工場に再確認を依頼
- 燃費改善添加剤などを検討するのも一手
ただし添加剤の使用は信頼できる製品を選ぶよう注意が必要です。
まとめ:燃費低下の原因は一つではない
車検後に燃費が悪化した場合、必ずしも整備ミスとは限りません。ECUリセットや空気圧の調整など、一時的な要因がほとんどです。まずは確認できるポイントを順にチェックし、焦らず対処することが大切です。異常が続く場合は早めの相談が安心につながります。
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