最近SNSやYouTubeで見かける、バイクの前輪を浮かせたトレーラー牽引のスタイル。「かっこいいけど、日本で公道を走れるの?」という疑問に答えるため、国内法のルールや注意点を整理しています。
②原付(125cc以下)で牽引する場合のルール
排気量125cc以下のバイクは、ナンバープレート不要で牽引可能です。牽引物の重量は120kg未満、最高速度は25km/hに制限されています。
ただし都道府県や市町村によっては条例で牽引自体を禁止している場合があるため、事前に確認が必要です。例えば神奈川県では交通が頻繁な道路での牽引が制限されています。
②排気量126cc以上の場合の条件
126cc以上のバイクで牽引する場合、牽引物(トレーラー)はナンバー登録が必要です。灯火類、自賠責保険、重量税が義務付けられ、251cc以上なら車検も必要です。
牽引車の車検証に牽引装置(牽引フックやヒッチ)の取り付け登録を行うことで、合法化が可能です。牽引装置の適合性も重要です。
法的根拠となる道路運送車両法・道路交通法
牽引車と被牽引車の構造要件(最大積載重量・寸法)や、牽引速度の制限などは道路交通法や道路運送車両の安全基準で定められています(例:牽引トレーラーは120kg以下、速度25km/h以下)
また大型牽引の場合(750kg超)には牽引免許が必要ですが、バイク牽引トレーラーでは対象外です。
実際の導入例とその注意点
原付にトレーラーを接続し、サーフボードや荷物を牽引するケースは実際に多数報告されています。スーパーカブ110などで観光地やDIY目的に使われています。
ただし、牽引装置は必ず専用パーツを使用し、ロープ接続や不正な方法は禁止。走行中の脱落など安全リスクによる罰則(器物損壊等)も厳格です。
まとめ:違法を避けるためのチェックリスト
- 排気量125cc以下?→重量120kg以下+25km/h以下+地域法確認
- 126cc以上?→ナンバー登録+灯火/保険/税金/(251cc以上は車検)
- 牽引装置は車検証に登録された専用品を使用
- 地域条例・道路状況の確認は必須
まとめ
バイクの牽引トレーラーは、日本でも条件を守れば合法な場合があります。原付なら比較的緩く、125cc以下で作業や趣味で使う分には現実的です。大型バイクの場合は法定手続きを正しく行う必要があります。
重要なのは、安全性を最優先に、各都道府県ごとの違いも把握しておくことです。計画通りに進めるために、必ず地域の市役所や警察署に確認しましょう。
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