エイプ50のチューニングやセッティングにおいて、特に気になるのが高回転でのボコ付きやスムーズに回らない症状です。特に4速から5速にかけてスムーズに加速しない場合、キャブレターのセッティングに問題があることが考えられます。この記事では、エイプ50のセッティング方法やボコ付きの原因、解消法を解説し、スムーズに走行できるようになるための手順をご紹介します。
エイプ50のセッティングの基本
エイプ50のエンジンセッティングは、主にキャブレターの調整によって影響を受けます。特に、メインジェット(mj)、スロージェット(sj)、エアスクリュー、クリップ位置などが重要なポイントです。質問者が挙げているセッティング(mj70、sj35、エアスクリュー2分の1、クリップ真ん中)は、一般的には標準的な設定に近いですが、走行中にボコ付きが発生する場合には、さらに細かい調整が必要なことがあります。
まずは基本的なキャブセッティングの確認と、ボコ付きが発生する原因を分析することが重要です。
ボコ付きの原因とその対処法
4速から5速の高回転でスピードが乗らず、ボコ付きが発生する原因として考えられるのは、主に以下の3つです。
1. 燃料供給不足
高回転時にボコ付きが発生する最も一般的な原因は、燃料供給不足です。これは、キャブレター内のメインジェット(mj)が適切でない場合に起こります。特に、mj70という設定が少し小さすぎる可能性があります。もう少し大きなジェットに交換することで、十分な燃料供給が可能になり、スムーズな加速が期待できるかもしれません。
2. エアスクリューの調整不足
エアスクリューの設定も非常に重要です。現在の設定ではエアスクリューが「2分の1」という中間位置にありますが、これが原因でエアフューエルミックスが適切でない場合があります。エアスクリューを少しずつ調整し、エンジンの反応を確認しながら最適な位置を見つけましょう。
3. クリップ位置の調整
クリップ位置も加速に大きな影響を与えます。クリップを上げる(薄い混合気)と、低回転でのトルクが改善され、逆に下げる(濃い混合気)と、高回転時のトルクが改善されます。現在のクリップ位置が「真ん中」となっていますが、もう少し高回転域に合わせて調整することで、ボコ付きが改善される可能性があります。
プラグの状態とセッティングの関連性
プラグの状態もセッティングに大きな影響を与えます。質問者が述べているように、プラグの先端がきつね色で周りが黒っぽいということは、燃料の供給が多すぎる可能性を示唆しています。黒っぽい部分は、過剰な燃料が燃焼していることを意味しており、ジェットやエアスクリューのセッティングが濃すぎる可能性があります。
このような場合、メインジェットやスロージェットを少し小さくして、混合気が適切な割合になるように調整することが必要です。
セッティングの調整手順
エイプ50のセッティングを行う手順を以下に示します。これに従って調整を進めることで、ボコ付きの改善が期待できます。
1. メインジェットの確認と交換
まずは、メインジェット(mj)をチェックしましょう。現在の設定ではmj70ですが、走行中にスムーズに加速しない場合、少し大きめのジェット(mj75〜mj80)に変更することを検討します。新しいメインジェットを取り付けた後、走行テストを行い、ボコ付きが解消されたか確認します。
2. エアスクリューの調整
次にエアスクリューを調整します。エアスクリューは微細な調整が可能な部分です。エンジンを暖気した状態で、エアスクリューを1/8〜1/4回転ずつ回し、最適な回転数を見つけましょう。ボコ付きが改善されるタイミングを確認しながら、微調整を行います。
3. クリップ位置の調整
クリップ位置を確認し、必要に応じて調整します。クリップを一段階下げる(混合気を濃くする)ことで、高回転域でのトルクが改善されることがあります。調整後は、走行テストを行い、エンジンの反応を確認しましょう。
まとめ
エイプ50の高回転時のボコ付き問題は、キャブレターのセッティングを細かく調整することで改善されることが多いです。メインジェットの交換、エアスクリューの調整、クリップ位置の変更を行い、最適なセッティングを見つけることが重要です。
また、プラグの状態もチェックし、燃料供給が適切であることを確認しましょう。適切なセッティングを行うことで、エイプ50のパフォーマンスが向上し、スムーズな走行が実現します。
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