デミオ、Mazda2、CX-3のディーゼル車における冷却水(LLC)と水冷インタークーラーの仕組み

車検、メンテナンス

デミオやMazda2、CX-3などのディーゼル車では、冷却水(LLC)の管理について少し複雑な部分があります。特に、水冷インタークーラー用のリザーバータンクが別に存在する場合、その経路がどのように管理されているかが気になるところです。この記事では、ディーゼル車における冷却水のシステムやLLCの管理方法について解説します。

1. ディーゼル車の冷却システムについて

ディーゼル車は、エンジンの動作温度が高いため、冷却システムが非常に重要です。エンジン冷却水(LLC)はエンジンの温度を適切に保つために循環し、過熱を防ぎます。また、ディーゼルエンジンはターボチャージャーやインタークーラーを搭載しているため、冷却の需要がさらに高まります。

このため、エンジン冷却用のLLCと水冷インタークーラー用の冷却水が別々に管理されている場合があります。水冷インタークーラーは、ターボチャージャーから送られてくる空気を冷却し、エンジンに供給される空気の温度を下げる役割を持っています。

2. LLCと水冷インタークーラーの冷却水の管理方法

LLCと水冷インタークーラー用の冷却水は、基本的に別々に循環している場合が多いですが、車両によっては両者が一部共有されることもあります。特に、インタークーラー用の冷却水がエンジンの冷却システムと一部つながっていることがあります。

このようなシステムでは、冷却水の経路が重複しているため、一部の冷却水が両方のシステムで循環することがあるのです。しかし、完全に混ざり合うことはなく、それぞれの冷却水は独立したルートを通ることになります。

3. 冷却水制御バルブとLLCの交換について

冷却水制御バルブは、エンジンとインタークーラーの冷却水を適切に調整するための重要な部品です。故障や交換時には、通常のエンジン冷却用のLLCが3L程度交換されることがありますが、完全には冷却水が抜けきらないということがよくあります。

ディーラーのサービスマンが「共有しているが完全には抜けきらない」と説明したのは、冷却水の循環経路が一部共有されているため、全ての冷却水が抜けるわけではないからです。これにより、残存している冷却水が新しいLLCと混ざることになります。

4. 別管理すべきか?冷却水の取り扱い

デミオやMazda2、CX-3などのディーゼル車で冷却水を交換する際、冷却水制御バルブの交換後に別管理をするべきかどうかは、車両の仕様によります。通常は、エンジン冷却用のLLCとインタークーラー用の冷却水が一部連携しているため、完全に分けて管理する必要はありません。

ただし、冷却水が汚れたり劣化した場合は、冷却システム全体を清掃し、新しい冷却水を入れることが推奨されます。冷却水の状態を定期的にチェックし、必要に応じて交換することで、エンジンとインタークーラーの両方を効率的に冷却できます。

5. まとめ:冷却水の管理と交換方法

デミオ、Mazda2、CX-3のディーゼル車では、エンジン冷却用LLCと水冷インタークーラー用冷却水が一部共有されることがあります。冷却水制御バルブの交換時には、新しいLLCと混ざることがありますが、基本的には別々の経路を通り循環しています。冷却水が汚れた場合や劣化した場合には、システム全体を清掃し、交換を行うことが大切です。

冷却水の取り扱いや管理について不明点があれば、ディーラーでの確認やサービスマニュアルの確認を行い、適切なメンテナンスを行いましょう。

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